2021.02.24
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新刊『教師1年目の学級経営 ー担任スキルと広い視野を身につけるためにー』

教師1年目に誰もが陥る失敗を回避するための戦略と戦術を紹介した本です。1年間の学級経営をどう進めたらよいのか、時系列に沿って具体的なエピソードをもとに解説されています。

大前先生より

自由で余裕のある教師になるために必要なことは?

◇新卒1年目の教師は、「不自由」です。

何も準備をしておかないと、仕事に追われる1年となります。仕事に追われるだけなら、まだ「まし」です。毎日、夜遅くまで居残って仕事をすることになります。休日も、仕事に追われることになります。それでいて、自分がやりたい仕事は、まったくできません。テストの採点、掲示物の処理、教室の整備、畑の整備など、「雑務」で毎日が過ぎていくのです。こうして、1年目は、「何もできずに、ただ、忙しいだけで終わった」となってしまうのです。これでは、自由も、余裕もありません。

◇問題は、自分のやりたい仕事ができていないこと

つまり、自分がやりたかった授業や学級経営、子ども対応ができないまま、日々の雑務だけに追われる日々を送ることになるのです。何も準備をしていないと、ほぼ、全員が、1年目のこの「不自由な状態」に陥ります。1年で、疲弊し、精神的に沈んでしまい、そして、何がなんだかわからない状態になるのです。

◇しかし、準備をしていた教師は違います。

本書を読めば、教師の仕事を、俯瞰的に見ることができるようになり、どの仕事が大切で、どの仕事は後回しでよいのかわかります。山登りに例えるとよくわかります。平面にいるときには、ゴールも、自分の位置もわかりません。でも鳥のように高い視点で見下ろすことができれば、自分の仕事がどのように進んでいくのか、ゴールまでどういうルートで、今どういう地点に自分がいるのか理解することができます。仕事が早く済みます。それでいて、子どもに力もついています。「自由」と「余裕」を手に入れ、自分のやりたい学級経営に力を注げます。

◇本書には、以下の内容が示されています。

  1. 学級経営とは何をどうすることなのかという「高い視点」
  2. 1年間の学級経営の時系列で並べた「戦略」
  3. 具体的に学級経営でどんな実践を行えばよいのかという「戦術」
  4. 1年間の学級経営の取り組みと、保護者対応などの様々な仕事の進め方

本書は、1年目から精神的にも、時間的にも、労力的にも余裕をもって、自由な教師として過ごしたい初任者に読んでほしいと思います。新卒1年目の前段階の準備に時間をかけることが大切です。

目次

第1章 心構え編 -「ほめて伸ばす」教師であれ-
第2章 始業式前の準備編 -最高のゴールを思い描く-
第3章 学級経営4月の戦略編 -この1か月で勝負をかける-
第4章 5月以降の戦略編 -スモールステップで少しずつ高める-
第5章 学級経営その他の戦略編 -授業研究・集団指導・学校行事etc…-

新刊『教師1年目の学級経営 ー担任スキルと広い視野を身につけるためにー』

著者:大前 暁政
価格:1,980円(税込)
4-6判 248ページ

画像提供:東洋館出版社

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