「子どもからのお年玉」登米市立登米小学校 教諭 皆川 寛
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新しい年をむかえ、本校では1月10日(火)から3学期がスタートしました。朝の最低気温は氷点下9度を記録することがありました。そんな凍えるような寒さの中でも、子どもたちは元気いっぱいに過ごしています。寒さや雪を楽しむ力強ささえ感じることがあります。 新学期開始間もない1月12日(木)、「おっ、揺れているぞ。」と感じる地震が2回ありました。1回目の地震は4時間目の授業が終わろうとしているときでした。「机の下へ!」の一言で子どもたちは素早く安全確保の姿勢を維持。ふざけたり、声を出したりする子どもは一人もいません。真剣な表情で机の脚を押さえている姿から、10ヶ月前のあの恐ろしい体験が体にしみこんでいることが伝わってきます。自分自身も、子どもに大きな声で指示を出しつつ、あの時の激しい揺れを思い出すのですが、こんなときは「これ以上強い揺れにならないでほしい」とただただ祈るしかありません。ほんの少しの揺れでも敏感に反応してしまうこの感覚は、すっかり身体にしみ込んでしまったようです。 最近の心温まるできごとを一つ紹介します。 私は2年生の担任をしています。先日、朝の教室に入ると男の子が近くに来て、小袋を私に差し出してこう言うのです。 「先生。はい、お年玉。」 どうしたのと聞くと、 「いつもお世話をしてくれるから、お年玉だよ。」 とちょっと照れくさそうな男の子。子どもの表現というものは、実に素直でストレートなものです。そこが子どもらしくて、こちらも思わず笑顔になりました。小袋を開けると、なんと100円玉が1枚入っていたのです。このお金はどうしたのと尋ねると、 「ぼくのおこづかいの中から持ってきたんだよ。」 というのです。本当にうれしそうな顔をしています。 「○○くん、ありがとう。本当にうれしいよ。その気持ちだけ大切に受け取るね。」 と話して100円は返しました。でも、子どもは満足げな表情をしていました。先生に自分の気持ちを伝えたい、分かってほしいと願う子ども。その気持ちが伝わったことが確かめられれば、子どもは満足するものです。子どもたちの素直で心のこもった行動そのものが、私にとって何よりの「お年玉」でした。こんな予想外の楽しいやり取りが繰り広げられる教室は、実に楽しい空間です。 3学期の授業日数は、残すところ45日間です。学習指導場面のみならず、さまざまな生活経験を通して子どもたちに「力をつける」ことが私たち教員の最大の役割だと考えています。その大前提は、担任と子ども、子ども同士、学校と家庭・地域との『絆』です。今後も、この『絆』をいっそう強固なものにし、連携しながら、子どもたち一人一人に力をつける取組を続けていきたいと思います。“予想外の楽しいできごと”も期待しつつ……。 平成24年1月19日 【参考URL】 |
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