2008.05.12
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成長を目に見える形に!

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 新しい指導要領において、体育科では【(1)指導内容の明確化・体系化、(2)体力向上の重視、(3)運動の取り上げ方の弾力化、(4)保健領域の改善】などが行われています。特に(1)の指導内容の明確化では、子どもたちに必要な力がついているかどうかの評価規準をしっかりと作ることが求められているようです。

 これから始まる新指導要領の理念を実現するためにも、子どもたちの成長を目に見えるようにすること(可視化)が必要になると考えます。今回行った5学年の「短距離走・リレー」単元では、まず最初に50m走の個人記録を測りました。そして、自分がこれぐらい伸ばしたいという具体的な目標を立てさせました。目標をもつことで毎回の授業への集中度が高まります。
 
 目標を立てた後は、具体的にどんな方法で力を伸ばしていくかを理解させます。今回扱ったのは、「スタートの上手なやり方」「50mのゴールまできちんと全力で走ること」「体のバランスを整えて走ること」などです。毎回の授業でリードありの50m走を行ってスタートを意識させたり、コーンを使った折り返しリレーで走るバランスを整えたりする練習を行いました。

 5月7日に実施した新体力テストで50m走の結果が出ました。クラスで76%の児童が記録を伸ばすことができました。大変気温が高く、連休明けでもあったので必ずしもベストなコンディションではなかったのですが、子どもたちは期待に応えてくれました。

 新体力テスト終了後、記録が伸びた児童も、そうでない児童も一生懸命に練習したことで満足しているようでした。全員の児童が記録を伸ばすことができるようにさらに指導法を工夫したいと考えています。次回は「バスケットボール」の授業に入ります。一人ひとりが輝く授業になるようにがんばりたいと思います。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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