2007.12.10
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

学校の取り組みを地域に発信!

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 11月22日に本校の『体育授業公開』を行いました。地域の方や保護者の皆様に本校の「子どもの体力向上」への取り組みを公開し、子どもの体力の現状や学校の授業などについての情報共有を図りたいと考えこの企画を実施しました。当日は1年生、4年生、6年生の3本の授業公開と、授業終了後に学校保健委員会として児童の発表や教育委員会の先生の講話などを行いました。

 公開授業では1年生が「表現リズム遊び」の授業を公開しました。先生と一緒にかわいく踊るダンスやゆっくり動く動物に変身する活動がとてもほほえましかったです。授業の中で先生が子どもが上手に変身している姿をデジカメで撮影し、それをみんなで見合うという活動がありました。児童は上手な友達の動きを見て大喜びでした。

 4年生と6年生は「高とび」の授業を公開しました。4年生では高とびは初めての経験なので、恐怖感をなくすために竹のバーではなくゴムを使用しました。そうすることで、子どもたちは思い切ってとぶことができていました。また、着地をしっかりとすることに重点を置いていたので、上手なとび方の写真を掲示して子どものイメージをわかせていました。6年生ではグループで励まし合いながら高とびの練習に取り組んでいました。自分の目標の高さに向かってがんばっている友達を応援する声がたくさん聞こえてきました。

 授業終了後の学校保健委員会では児童委員会の発表が行われました。全校児童への外遊び調査から、高学年になると外遊びをする時間が減ってくることや、外遊びをしない理由について報告されました。その他、学校の体力向上への取り組みの説明や教育委員会の先生の講話を行いました。地域の方や保護者の皆様に学校の取り組みを発信し、一緒に考えていただくよい機会になりました。

 研究主任として今回の取り組みで得た成果は、教員が一丸となって授業公開に取り組めたということです。今年度から全学年で研究授業を行うようにしてきました。「全学年で研究授業を行うと準備などが大変になるのではないか」という意見もいただいたのですが、全学年で行うことにより全教員が自分の学年で実践する授業に関して真剣に考え、工夫をすることができました。授業に対して真剣に取り組むことができているので、授業公開では授業者の先生をいろんな角度からサポートすることができていました。本当の意味で職員全員が協力して行う授業公開になったと思います。

 反省点としては地域の方や保護者の皆様への広報が足りなかったことです。平日ということもあり参加者があまり多くはありませんでした。学校の取り組みを知ってもらう上でももっとたくさんの方に参観してもらえるような工夫をしていく必要があると感じました。今回の成果と反省点をきちんとまとめ、次回の授業公開に生かしていきたいと考えています。

本校のホームページに課題研究の取り組みや体育行事の様子などを載せております。ぜひご覧下さい。
http://suzuya-e.saitama-city.ed.jp/
PB220033_s.jpgPB220031_s.jpgPB220083_s.jpg

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop