2016.02.16
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学級の総仕上げを

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

 いよいよ今年度も,カウントダウン!

学年・学級の総仕上げです。

 一学期に立てた学級像に近づきましたか。

 目標やめあての達成に近づいていますか。

 何よりも,学力面はどうですか。

問いながら,苦笑いしてしまうのは,私だけではないかもしれません(苦笑)

 

 

第一義は,学力をつけること

「学校とは,何をするところですか。」

と,問うと様々な答えが返ってくることでしょう。

しかし1つだけと絞ると,賛否両論あるでしょうけれど,

私は,

学力をつけること

だと,考えています。

 

 国語では? 社会では? 算数では? 理科では?

もちろん,音楽や図工,家庭科,体育などについても,

使えるようにしたい学習用語

報告文や新聞づくりなどに取り組んだのならば,その手法

挙げればきりがないのかもしれませんが,最低ラインとして,

漢字の書き取りや計算は,習得させたいところです。

 

 

学級を閉じる

 年度末は,学習だけでは終わりません。

学級・クラスを閉じることは重要です。

 

 4年生ならば,2分の1成人式でしょうか。

昨今様々な議論がありますので,考え方やめあてを明示してから,

取り組むことが必要かもしれません。

 私は,最後の授業参観や懇談会,また子どもたちへ写真で振り返るような授業をします。

事前に学習内容を保護者に伝えたり,授業参観で取り組んだりすると,一年の成長を

共に喜び合える会になるかもしれません。

 

 ゲーム大会というのも,おもしろいかもしれません。

百人一首やトランプゲーム,ダンス大会などのようなお楽しみ会もいいでしょう。

 

 このほかにも,

授業力&学級統率力 2015年2月号

http://www.meijitosho.co.jp/detail/21059

 

授業力&学級経営力 2016年2月号

http://www.meijitosho.co.jp/detail/21071

などで紹介していますので,お手にとってもらえれば幸いです。

 

 

学級をフェードアウトさせる

 子どもたちにとって,充実した一年間を送ることができたと感じ

させられることは,素晴らしいことです。

 その次の年も,そうなるといいのですが,必ずしもそうでない場合があります。

 昨今私は,年度末を盛り上げすぎないようにしています。

 若いうちは,がんがんというほど,学級づくりに熱く燃えていました。

しかし,今の年齢でそのトーンでやってしまうと,

次の年にしんどい状態になることがあるのです。

 理想は,クラスを閉じ,次年度の学級編成のため解体され,

それぞれが,複数クラスでの良い経験を活かし,次の学級を創っていく。

となればいいのですが……。

 だから,音が静かになくなっていくように,

学級をフェードアウトさせるようにしています。

 若い先生は,がんがんやりましょう!(笑)

しかし,中堅どころは,そういう意識も大切だと考えています。 

 

 

いっしょに,学びましょう!

 

2016年4月3日(日)神戸市開催 講師 中尾繁樹先生・大江浩光先生

http://kokucheese.com/event/index/349140/

 

2016年4月9日(土)芦屋市開催 月刊「楽笑」4月号 講師 阪神教育サークル楽笑メンバー

http://www.kokuchpro.com/event/rakusho/

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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