2015.11.17
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『自分をさらす』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 18期のつれづれ日誌では、これまでの私の教師生活で大きな影響を与えられた言葉について紹介をしています。今回は元大阪公立中学校体育教師で、現在は原田教育研究所の所長として現職教員や社会人の指導に当たっていらっしゃる、原田隆史先生からいただいた言葉について紹介したいと思います。

 

 原田隆史先生は東京と大阪を中心に現職教員が学ぶための教師塾を開いていらっしゃいます。教師塾の日には全国各地から先生たちが集まり、夜を徹しての学びが行われます。私も原田先生の教師塾に参加し、多くのことを学ぶことができました。

 

 教師塾での学びの成果が出て、埼玉県のある教育実践報告で優良賞をいただき、そのことを原田先生にご報告したところ、

「自分をさらすことで成長できる。これからもがんばれ。」

という言葉をいただきました。自分をさらすとは、自分が行っている教育実践を広く公開し、批評を受けながらさらに実践に磨きをかけていくことであると理解しました。

 

 それから、自分自身の実践をできるだけ広めてみたいと考えるようになりました。具体的には、教育論文や実践報告の応募です。これまで中心的に取り組んできたNIE(教育に新聞を)の活動についていくつかの論文を書いて応募をしました。また、日本新聞協会のNIEウェブページに実践を報告し、全国のNIEに取り組んでいらっしゃる先生方に発信をしています。また、朝日新聞のNIEサイトに自分が行った実践をほぼ毎週紹介しています。そして、現在ではブログやフェイスブックなどの、手軽に情報発信できるツールがあるので、実践をそれらのSNSを通じて紹介するようにしています。実践の紹介を通して、全国の先生方から感想をいただいたり、時には厳しいご意見をいただいたりすることがあります。それらは、自分のこれからの実践の糧となっています。これからも積極的に続けていきたいと考えています。

 

 さらに、今後取り組んでみたいのが、自分の勤務校で自分の実践を公開する活動です。現在、勤務をする小学校があるさいたま市ではNIEに力を入れています。しかし、勤務校ではまだほとんどNIEの活動が行われていません。そこで、これからNIEに関する情報提供や私自身の公開授業を実施し、先生方に情報提供をしていきたいと思います。同時に、先生方からご意見をいただき、私自身の実践をさらによいものにしていきたいと考えています。

 

 「自分をさらすことで、自分を磨く。」

 

これからもこの言葉を心がけていきたいと思います。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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