2015.09.21
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

平仮名を習得したかどうか

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

 9月も残り少なくなってきました。

そろそろ子どもたちの傾向性が,はっきりするころでしょう。

医療などでは,子どもたちの発達についての診断までに,

約6か月を要するといいます。

 わたしがこの時期に気にかけることの一番は、

一年生のひらがなの習得です。

 学習したひらがなを自由に使うことができる

かどうかの確認をします。

 

様々な方法で

 9月後半から10月にかけて,平仮名を習得できないと,

次年度から学習がかなりしんどくなります。

 そのため,徹底的に習熟できるようにアプローチを試みます。

・文字を声に出して読む。

・いぬの絵と「い」と書いた文字と言葉で発する音声とをマッチングさせる。

・お話などの文を音読する。

・文字の空書きをする。

・文字のなぞり書きをする。

・かるた遊びをする。

・「あ」(もちろんそれ以外も)のつく言葉集めをする。

・しりとり遊びをする。

  これらのことが楽にできれば心配がないのですが……。

 

 

まずは,個別指導

 まずは,個別指導をします。

何回も書かせる指導は,逆効果の場合が多いので,

学習ゲーム的に取り組ませるとよいでしょう。

 以前紹介した,カードゲームはどうでしょう。

 

「ぱわぁあっぷ」あいうえおカード (名刺カードに印刷)

筆順入り,「ぱわぁあっぷ」あいうえおカード

できれば,裏に印刷をしてください。(裏面)

 

「ぱわぁあっぷ」あいうえおカード の使い方

http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,19531,21,177,html

 ダウンロードのリンクが切れているので,上記から……。

 

 また,文字を粘土で作って,字形を確認する遊びもあります。

 

 

専門家につなぐ

 場合によっては,専門家にアドバイスをいただいたりします。

 また,発達に関する検査を受けることもあります。しかし,

うまく説明しないと,保護者の気持ちを逆なでしてしまうことがあります。

 管理職や特別支援教育コーディネーターと相談しながら進めたいものです。

 

 

 

共に学び,お会いしましょう!

2015年10月17日(土)  ……神戸開催 講師 野口芳宏先生・横山験也先生


2015年12月26日(土)  ……神戸開催 講師 菊池省三先生

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop