夏休みまであと少し!
もうあと何日しか無いのか!それとも,
まだ何日もある!と思えるのか……。わたしも後者でありたいですが……。
戦わないこと
クラスのフォローで入ったときのことです。
厳しい指導しているシーンに出合いました。それを見て,
今,戦ってもお互いがしんどいだけだな。って,思うときがあります。
こういうときって,言い合いになったり,さらに不適切な行動になったりします。
子どもたちと教師の関係の中で,いわゆる
「戦わない」こと
も大切だと考えています。
これは,一見,冷たく見えますが,そうではないのです。
子どもの言動には,必ず理由がある
子どもたちの言動には,必ず理由があります。
※子どもを発達でみる
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,19081,21,177,html
※子どもの言動には必ず理由がある
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,19528,21,177,html
それは,教師が授業中に見せる一挙手一投足に,
意味があるのと同じです。
立石 美津子著「テキトー母さん」という著書があります。
http://mamasola.net/wp-content/uploads/2015/01/tekito-16.jpg
この4コマ漫画は,子育て中のママに向けてのものです。
ソースかケチャップかをかけ過ぎちゃいます。そして,たくさんこぼしちゃいます。
もしかすると,手先の不器用さから失敗しているのかもしれません。
そして一生懸命作ったであろう料理を残すのです。もしかすると,触過敏があり,
触感覚に何かあるのかも知れません。その他,何かをたくさん食べていて,
お腹がいっぱいなのかも知れません。見えない理由があるのです。
スルーする技術
特別支援教育の知見の中で,
触感覚に何かしら違和感がある子どもは,
人との距離感も取りにくいことが多い
ことが分かっています。もしかすると,この漫画に出てくるお子さんは,
そのようなことで困っているのかも知れません。
子どもが一生懸命頑張っても,どうにもならないところを
「ああしろ。こうしろ。」
というよりかは,他人に大きく迷惑をかける訳でもなく,
怪我をしたりさせたりするわけでもないのなら,スルーすることも
大事な指導技術だと考えています。
指導の力を入れても仕方が無いところに,入れすぎず,
お互いにうまくいく方法が積み重なることで,その年の子どもとの関係,
学級のあり方ができあがっていくのだと考えています。
そのためには,子どもをみる力を高めていかなくてはいけないのですが(苦笑)
そのために,教師修業,親修業を積み重ねていかないといけません……。
共に学び,お会いしましょう!

関田 聖和(せきだ きよかず)
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。
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