2014.11.13
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『○つけ法の実践』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 これまで、担任したクラスに在籍していた児童の中で、特別に支援を要する児童の自己肯定感が低く、自分に自信をもてないでいるという印象をもつことが多くありました。学校や家庭での生活の中でうまくいかないことが多く、褒められることよりも注意されたりしかられたりする経験が多いのではないかと考えられます。また、特別に支援を必要とする児童のみならず、そのほかの児童にも自分に自信をもち、生き生きと学校生活に取り組んでもらえるようになってほしいといつも願っています。

 

 そこで、取り組んでいる方策の一つが「○つけ法」の実践です。「○つけ法」とは、愛知教育大学の志水廣教授が提唱されている指導法で、授業中に机間指導を行いながら、児童のノートやプリントに○をつけていくという方法です。この方法により、児童全員に声をかけ、できたことを褒めてやることができます。また、すべてできていなくても部分的にできているところを具体的に認めることができます。私も志水教授に研修会で直接ご指導をいただいたり、研究会で示範授業を参観したりして「○つけ法」について学びました。

 

 私の場合は主に国語の漢字学習で「○つけ法」を実践しています。児童が漢字を練習している間、声をかけながら全員のノートやドリルに丸をつけて回ります。

 

「先生できたよ!」

「先生、花丸にして!」

 

と、児童は喜んで私が回ってくるのを待っていてくれます。私も、

 

「もう少し、はねやはらいも丁寧に書こうね。」

「ずいぶんきれいに書けるようになってきたね!」

 

と、指導をしながら、全員の様子をチェックすることができます。

 

 普段はなかなか学習の課題に取り組めない児童も、○をもらえることで、課題を行う意欲が増してくるようです。やはり、人に認められるということで学習への意欲が高まってくるのだと感じています。そして、それを続けていくことで、自己肯定感も高まってくるのではないかと考えています。

 

 これからも、この「○つけ法」を活用して、児童にたくさんの褒め言葉を与えられるようにしていきたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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