2014.09.10
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『宿題の意味づけ』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

  今期のつれづれ日誌では、「学級の教科書」を活用したクラス作りについて紹介をしています。今回は「毎日の宿題の意味づけ」について紹介したいと思います。

 

 ほとんどの学級で毎日何らかの宿題を児童に出題していると思います。家庭での学習習慣を付け、学習内容を定着させる意味で大変重要であると考えています。しかしながら、児童自身がどうしても受け身になり、やらされているという思いで取り組むことが多いのではないかと感じています。

 

 そこで、「学級の教科書」を活用して、年度の初めに宿題の意味づけを行うようにしました。どうして、宿題をやらなければならないのか、ということを理解することで、児童の取り組む姿勢が変わってくると考えています。

 

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宿題について

(1)漢字練習(ドリル)漢字の書き取りが中心

(2)計算練習(ドリル)計算ドリルの問題(授業のふく習)

(3)新聞記事探し

(4)自習学習ノート

 

漢字と計算練習は毎日やることで力がつきます。また、授業で習ったことは1週間もたつと10のうち7ぐらいはわすれてしまうそうです。そうならないためにふく習をしていきます。

(1)の漢字は書き取りを中心に練習をします。

(2)の計算は授業で習ったところを練習します。

(3)の記事探しは時々記事を選んできてもらいます。(新聞スクラップをするため)

(4)毎日、自分で課題を選んで取り組んでもらいます。

 

*宿題は朝、先生のつくえに出します。それを学習係にチェックしてもらいます。もしわすれてしまったら朝のうちにやるようにします。

 

(『菊池学級教科書』26年度版より)

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 はじめはなかなか取り組むことができず、宿題を提出しない児童もいますが、「学級の教科書」を活用して粘り強く指導していくことによって少しずつ宿題を提出できるようになりました。また、保護者の方にも宿題について理解していただくことにも役立ちました。

 

 これからも、子どもたちが主体的に宿題に取り組めるようにしていきたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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