今回のつれづれ日誌では、学級経営において活用している「学級の教科書」について紹介をしています。今回は「クラスの目標作り」について取り上げます。
学級経営を進めていく中で、クラスの目標を作ることが必要不可欠になってきます。児童が一丸となってよいクラス作りに主体的に参加できるようにするためにも、共通の方向性を定めていくことが必要だと考えています。作る目標に関しては、単に「仲がよいクラス」ということを設定するだけでなく、児童一人ひとりがその目標に向かってどんなことをしていくのかということまでを考えさせる必要があると思います。
そこで、「学級の教科書」を活用して、児童と共にクラスの目標を作る意味を考えていくようにします。
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□みんなでクラスをつくろう!
・クラス目標をつくろう!
クラスの目標は1年間みんなでどんなクラスづくりをするかを考える上でとっても大切です。すばらしいクラスにしていくためにしっかりと決めていこう。
<先生メモ>
みんなも行ったことのある「ディズニーランド」の理念(みんなでいう学級目標)は『何百万人の人を幸せにすること』だそうです。その目標にもとづいて、ランドの中で働く人たちは動いているんですね。目標を立ててみんなでその目標をめざすということはとても大切であることがわかりますね。がんばりましょう。
(『菊池学級教科書』26年度版より)
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クラス目標について全員で考えていく前に、児童が大好きなディズニーリゾートを例に挙げて、その理念である「何百万人の人を幸せにすること」というものを紹介します。そして、自分がディズニーリゾートに行った時に気が付いたキャストのみなさんの行動を考えさせるようにします。
児童は、
「いつも笑顔で丁寧に話をしてくれる」
「すれ違うと必ずあいさつをしてくれる」
「ゴミが落ちているとみんな拾っている」
など、これまでの経験から気が付いたことを発表した。そして、それらが全て、前述の理念に基づいた行動であることを理解することができた。
ディズニーリゾートの理念について学んだあとは、自分たちのクラスの目標作りです。目標を立てた後には、目標で定めたようなクラスにするために自分がすべき行動について考えさせるようにしました。児童全員が主体的に目標作りに参加することができました。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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