2013.09.13
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

『NIEで防災教育をさらに豊かに』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 9月1日は防災の日です。90年前に関東大震災で甚大な被害を受けたことからこの日が防災の日として制定されました。毎年、避難訓練や防災講演会などの催しが行われています。本校でも、始業式のあった9月2日に全校一斉にシェイクアウト訓練・避難訓練、そして保護者と協力した引き渡し訓練を行いました。児童は、一所懸命に取り組み、避難の経路や避難時の約束などをきちんと理解することができました。

 

 毎年、避難訓練を数回行ってはいますが、児童がいかに実感をもってこれから防災意識を高めて行くかということが課題としてあります。地震などの災害に対してどこかで他人事になっているところがあり、自分の身に降りかかってきたことをなかなか想像することができません。そこで、学校の中の教育活動において防災を意識した取組を行っていく必要があると考えています。

 

 今年度も、防災を意識させるための取組がいくつか行われています。まずは、給食で防災メニューを出す実践が行われました。校内にある備蓄倉庫に保管されている「アルファ化米」や「乾パン」が給食のメニューに出され、児童に詳しい説明をしてから味わわせるようにしました。児童は、

「けっこうおいしいよ。」

「乾パンだけで終わりじゃいやだなあ」

「水やお湯でどうしてこんな風にご飯ができるの?」

など、口々に感想を述べていました。給食の後に、備蓄倉庫の説明をし、学校が避難所になっていることなども理解することができました。

 

 取組の2つ目は、NIEとの連動です。新聞には災害の情報が多く掲載されます。災害で被害を受けた情報や災害に備える方法など、多岐にわたっています。本校では新聞を活用した時間を設けているので、その時間に防災に関する記事を読ませる活動を行いました。ちょど、始業式直後に県内で竜巻の被害が出ましたので、詳しい内容を新聞写真や記事で児童と話し合いをしました。

 

 これからも、継続的に防災教育に取り組み、日常的に児童の防災意識を高めていけるようにしたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

同じテーマの執筆者
  • 関田 聖和

    兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)

  • 若松 俊介

    京都教育大学附属桃山小学校 教諭

  • 杉尾 誠

    大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長

  • 笠原 三義

    戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表

  • 熊井 直子

    小平市立小平第五中学校 主幹教諭

  • 羽渕 弘毅

    兵庫県公立小学校 教諭

  • 川上 健治

    明石市立錦が丘小学校 教諭

  • 山本 裕貴

    市原市立八幡小学校教諭 木更津技法研所属

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop