2014.01.03
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ボードゲーム・トランプ・カードゲームの勧め

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

  

謹賀新年。本年もよろしくお願いします。

いよいよ先生方にとっては,年度末,学年・クラスの総まとめの時期になります。

お正月ですし,冬休みには,さまざまなところへ出かけるのでしょうか。

でも,おうちでゆっくり過ごすのもいいのではありませんか。

家族や仲閒と,こたつに入って,人生ゲームのようなボードゲームや

トランプ・カードゲームは,いかがでしょうか。

今回は,ちょっぴりご家庭向けの内容です。

下記のようにアレンジすれば,クラスでもできますよ。

 

 

どっち?

 かるた式のようなゲームを学習に取り入れています。

すると,上記の写真にあるような場面に出会います。

そして, 「先生,どっち?」 と,毎回聞くのです。  

ある時,

「おうちで,百人一首やかるたをしたことがある人。」

と,聞いてみると,ぱらぱらと少人数の子どもが手を挙げました。

非常に少なかったことに,驚きました。

どうやら,カラオケをしたり,テレビゲームをしたりと,

電気の通っているもので遊ぶことが多いようです。

そして,かるたやトランプなどの遊びは,しないようなのです。

ボードゲームになると,もっと減ります。

 私は,子どもたちにもっとそれらに取り組ませたいなと考えています。

わたしは,かるたのようなカード遊びやボードゲームは,以下のソーシャルスキルが育つと考えています。

・順番を守ること 

・判定の仕方

・負けた時の態度

・勝った時の態度

などです。

 テレビゲームは,イレギュラーな操作はできないようになっているので,

子どもたちの言う「ずる」「いんちき」は,できません。

みんなでするソフトは,順番を抜かすようなことができないようになっているものが

ほとんどです。

 

ルールを守ると楽しい経験

 ボードゲームにもルールがあります。

そのルールを守ると,みんなで楽しい時間を 共有できるわけです。

もちろん,勝負の勝ち負けがついてくるので,いつも楽しいわけではありませんが,

ルールを守ることが,ゲームをおもしろくする

ことを体験できることは,大切です。

 

 

ワードバスケット

 トランプやカードゲームの中で,おもしろそうなものを見つけました。

それは, 「ワードバスケット」です。

 先日,「VS嵐」という番組で,アイドルグループの嵐の5人が,

一生懸命に考えながら取り組んでいる姿をテレビで見ました。

 手札は,

「ぱわぁあっぷ」あいうえおカード

(次の記事で紹介します!)

を使います。

 

ルール

 各自5枚ずつ配ります。残りの札は,中央に置きます。(場札)

 場札に置かれたカード1枚を表に向けます。

これで準備完了です。

 場札の書かれている文字で始まり,手札の文字で終わる単語を言いながら,

手札を中央に出します。

 手持ちの札が早く無くなったら,勝ちです。

 

ルールの実際

☆場札が「は」で,手札が「く」,「た」,「ま」,「あ」の場合

「はかま」と言って「ま」のカードを出します。これで,OKです。

 濁点や半濁点をつけるのは自由です。 「ばいく」と言って,

「く」のカードを出すこともできます。

 「ぱあそなるこんぴゅうたあ」などの最後の文字が長音の場合は,

直前の文字の母音字を引っ張ったものと見なします。だから,この場合は,

「あ」となります。表記揺れを用いると「た」を出すことも可能です。

 

特殊音節の場合

 言葉の最後が拗音で,「ゃ」「ゅ」「ょ」の文字で終わる場合は,

元の文字「や」・「ゆ」・「よ」のカードを使います。

 使う言葉は3文字以上が基本のルールのようです。

 しかし,低学年の場合は,「はし」と言って「し」のカードを出すことも

認めてあげるとよいでしょう。

 中・高学年では,三文字以上の言葉の方がおもしろいでしょう。

 

簡単にいうと,しりとり!

 つまり,先述した「はかま」と言って,「ま」を出した人の次は,

「ま」から始まり,自分の持ち札の文字が言葉の最後になるように,

置いていくのです。簡単にいうと,しりとりです。

 

あがりのルール

 最後の手札を使う「あがり」の時に限り,

 4文字以上の言葉を使わなければならない

というルールがあります。これも,クラスの実態に合わせて,緩めると良いでしょう。

 

特殊カードを作ると,さらにおもしろい?

 本家のルールには,

「あ行」,「か行」などの「行ワイルドカード」

「5文字の単語」,「6文字の単語」,「7文字以上の単語」

などの特殊カードもあるようです。(市販されています。)

 場合によっては追加してみるのもおもしろいかも知れません。

 もちろん,しりとりですから,「ん」で終わってはいけません。

 

順番は,ない! 

 プレイの順番は無く,誰でも思いついた順にカードを出すことができます。

ほぼ同時に行動が行われた場合は,真ん中に,先にカードが置かれた方が優先されます。

バスケットや空き箱など,カードを入れるケースがあると,こういったトラブルも

防ぐことができるでしょう。

 

リセット

 また,なかなか手持ちのカードで思いつかない場合は,リセットと言って, 場の札と手持ちの全札プラス一枚と交換することもできます。

 

リーチ

 手札が残り1枚となったらUNOのように,「リーチ」を宣言します。

その状態で最後の札を使ったら,その子どもの勝利です。

 

 まさに「楽習」ゲーム

 このワードバスケットは,語を増やして,

語彙を豊富にする「楽習」ゲーム

です。

  学校で行う場合は,教科書や辞書を使うことを許したり,

学習した範囲からことばを出させたりすることも可能です。

 

 最後は,一押しカードゲームの紹介になってしまいましたが,

ボードゲーム,トランプ,カードゲームをやってみませんか。 

 

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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