先日,先生たちと話す中で話題になった授業で使う小物……。
様々なこだわりがあるようで……。
わたしのこだわりの一品を紹介します。
板書の際に用いるチョーク
赤,白,黄色……。
白色,赤色,黄色をよくお使いになることでしょう。
また絵を描くために,茶色,緑色,青色などのチョークがあります。
授業の板書は,
子どもたちに分かりやすい大きさ,字形で。
筆順の基本も守りながら。
と,初任者に話されることでしょう。
もう一つ!
色にも注意していただけたら,幸いです。
ある全校写生会での出来事
全校写生会で,学校の風景を描きました。
着色の時間になり,子どもの作品を見回すと,
あれっと,思う着色があったのです。
赤に近い朱色がふんだんに使われた絵です。
しかし周囲にそのような色は,ありませんでした。
驚いて職員室で話題に出すと,
教室でも,なかなか板書を写すことが苦手な子どもだったそうです。
言葉を飛ばし飛ばしに書くとのことでした。
当時まだ,わたしも若く,専門的な知識も無かったので,
手を抜いているんだろうという認識でいたことを覚えています。
色覚検査は無くなってきたが……
男性で約20人に1人,女性で約500人に1人の割合で,
色の見え方に困難さがあるそうです。
学校の教室でいうと,深緑色の黒板に,
赤色のチョークで文字を書くと見えにくかったり,
場合によっては,
見えなかったりすることがある
ようなのです。
蛍光チョーク
そこで,赤色のチョークを蛍光色のチョークに変えると,見やすくなるようです。
色覚に課題のない人であっても,この蛍光チョークの赤色,
実際は,ピンク色に近いですが,よく分かります。
特殊教育と呼ばれている時代にも,叫ばれていたようですが,
特別支援教育と呼ばれるようになった今,蛍光チョークは,
簡単に手に入るようになってきました。
私も教室に,一箱置いています。
赤色,黄色,黄緑色,オレンジ色の4色入っています。
子どもたちが,板書するときにも,白色よりも,こちらを使いたがります。
4月当初に,2箱用意しておくと,一年間は,充分足ります。
注目させたい板書は,ぜひ,蛍光チョークで!
冬の学びのご案内です。わたしが,事務局をしているセミナーです。
国語の野口芳宏先生 ,さくら社の横山験也先生をお迎えして,
第119回 授業道場「 を行います。 」 in 神戸
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関田 聖和(せきだ きよかず)
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。
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