昨年度担任していた4学年の子どもたちは1年間、新聞に慣れ親しみ、いろんなことを学習してきました。新聞の写真や見出しを中心に、そこからどんな記事なのかを想像したり、記事を読んだ感想を話し合ったりする活動を行ってきました。
5年生からは国語の授業において「新聞を読む」活動が入ってきます。これまでも普通の新聞を読む活動を行ってきましたが、これからは本格的に本文を読んでいけるようにしていきたいと考えています。そこで、小学生新聞の記者さんをゲストにお招きし、「小学生新聞の読み方」について解説していただきました。
事前に、子どもたちは大人用の新聞と小学生新聞の違いを話し合いました。
「小学生新聞には写真が多く使われているね」
「小学生新聞の方がいろんな色を使っているよ」
「小学生新聞は漢字に全てひらがながふってあるよ」
など、様々なことに気が付きました。ゲストの記者さんには子どもたちが気が付いたことについての解説をしていただき、小学生新聞を活用する上で大切なことを教えていただきました。学校では新聞ランド(全校が新聞を閲覧できるコーナー)に小学生新聞が毎日展示してあるので、大変興味をもつことができました。
これから、小学生新聞をもとに、徐々に大人用の新聞も読めるようになって行ってもらいたいと考えています。
今年度は1年生の担任になりました。これまで、低学年の先生方からは「低学年では新聞は活用できない」と、あまり新聞を活用していただけませんでした。今年度は自ら低学年でのNIEを実践できるチャンスだと思ってがんばりたいと思います。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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