2013.07.15
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教師修業と親修業

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

  

 本格的に,暑くなって来ました。熱中症が心配です。

水分補給に気を配る日々です。今回の記事は,完全な私的な話題です(笑)

 

第2子誕生

 7月10日水曜日22時39分,女の子の誕生です。

わたしにとって第2子となります。

ちびちゃん1号は,まだ3歳。今回は,ちびちゃんもいっしょに付き添いました。

 

「まだ、痛いの。だいじょうぶ。」

「泣いてるねえ。」

「動いてるねえ。」

「痛い,言うてる。」

と,少々びっくりした言葉もありましたが,

なんだか自分の時のことを思い出しているようにも見えました。

よく,出産に男性は,無力……。なんて言葉を聞きますが,

そんなことは,ありません。

話をしたり,呼吸を整えたり……やることはあります(笑)

今回は,ちびちゃん1号といっしょに頑張りました。

出産直前は,寝かしつけましたが……。

 

 

親を演じて,経験を積む

 「子どもをもつ」ということは,それなりの責任が生じます。

だから,

自分の時間が減ることは,当然。

です。また,疲れていたり,いらっとしたりしても,

親を演じないといけない

こともあります。

 ・泣いた顔を見せてるけれど,

  ここで叱っておかないと,次に大きな失敗をする。

・もう一つ,驚くような作品を作った

  わけでもないけれど……

  やる気と満足感,達成感を感じさせるために,

  大きく褒める。

こういうところが,親業なのでしょう。

だから,演じないといけないと考えています。

まだまだ父親の新米であるわたしに,教師修業,

そして父親修業がさらに加わります。

楽しいけれど,過酷な日々です……(苦笑)

でも,子どもが育つのと同じだけ,親としての経験を積んでいきます。

そして,「ぱわぁあっぷ」していくのでしょう。

経験は,人を裏切りません。(笑)

 

感情的にならないこと

 ちびちゃんとよく見るNHK Eテレの番組「ピタゴラスイッチ」のなかで時々,

「ぼくのおとうさん」
という歌が流れます。

会社に行くから,会社員

そこで仕事をすると課長

食堂では,お客さん

歯医者では,患者さん

歩くと通行人

英会話スクールに行けば,生徒

電車では,通勤客

そのような男の人が家に帰ると,

僕のお父さん

と,この後次々と役割が変わったことを伝える歌があります。

 これだけ,人間の呼ばれ方,役割が変わるのですよね。

 

 わたしは,教師として,また,父親として,子どもたちの前に立ちます。

もちろん,感情そのままの姿で立つこともあるでしょう。

繰り返しますが,しかし特別な場合は除き,多くの時間子どもたちの前では,

感情的ではなく,演じて目の前に立たないといけない

と考えています。

だから,特別な場合を除き,感情的になることは,無いのです。

そして経験を積んでいくと,演じることが自然体となるんです。

まるで,ドラゴンボールZの中に出てくる,

セルゲーム前に,精神と時の部屋に入った

スーパーサイヤ人孫悟空,孫悟飯のように……(笑)

 

時間をかけてゆっくりと……

 特別な場合を除き……というのは,子どもたちといっしょに,

笑い,喜び,悲しみ,怒り,悔しがり……。

これらは,子どもといっしょになって,

・一つの出来事に対して,共有する大切な時間
 

です。

 子どもが大人の都合に従わないときに,感情的になるような事例を

聞くことがあります。

 わたしは,あってはならないことだと考えています。

もちろん,仕方が無いよ……ということもあることは承知の上で……(苦笑)

 でもこれが,仕方の無いレベルを超してしまうと……。

虐待につながってしまう事例になるのかも知れません。

 だから,子どもをもつ親の一人として次のように考えています。

言い過ぎかも知れませんが,

 大人の都合に従わせようとすることばかり,

つまり,

自分の都合の良いように,

子育てをしてしまうようになってしまったら,

それは,親では無い


と思うのです。これは,覚悟に近いものかも知れません。

 

時間をかけてゆっくりと……

 これからしばらくは,楽しい毎日だけれども,ハードになる日々のスタートです。

でもそのようなときに思い出したいのが,この歌。

「青空しんこきゅう」です。

これもNHK Eテレの番組「フックブックロー」のテーマソングです。

 その中に,

走っても歩いても,地球のスピードは同じだから,

焦ってものんびりでも明日は必ず来る。

幸せは,いつも後ろから追いついてくるから,ちょっと深呼吸を……

という歌です。

教えた,手立てを取ったと言っても,

  すぐに子どもが

   変わるわけではなく,

    伸びるわけではなく,

 時間をかけてゆっくりと……。

  焦らずに,決して慌てずに……。

時には,

 自分のかけた魔法や取組が,

  別の大人や出来事によって

   花咲くこともあることを信じながら……。

教師修業と親修業を進めていこうと思います。



夏の教師修業の一つにいかがですか!

教材・授業開発研究所 in 兵庫

2013年7月27日(土)開催 
よろしくお願いします。

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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