4学年の社会科で埼玉県について学習する単元に入りました。ここでは、埼玉県の地形や交通、そして産業の様子について取り上げていきます。県の立体地図から地形の特徴を話し合ったり、交通の様子について白地図にまとめたりする作業を行います。そして、産業では、県の野菜作りや伝統的な工業についても学習します。
今回、県の産業の中で生産量が全国1位である「深谷ねぎ」を中心に取り上げることにしました。深谷ねぎは県の代表的な農産物であり、食卓でも(給食でも)多く使われる重要野菜です。また、児童が住んでいる地域でもねぎの栽培が盛んなので、より実感をもって学習できる素材であると判断し取り上げることにしました。
単元の学習に入る前に、深谷ねぎの事前取材に行きました。調べ学習にご協力いただく農家の方を訪ね、ねぎ作りについて教えていただきました。深谷ねぎの栽培が盛んな理由として、土壌が栄養豊かなことや大都市に近く出荷しやすいことなどを学びました。
また、深谷ねぎが取引されている市場にも連れて行っていただきました。市場の中には多くのねぎの箱が積まれていました。市場に来ているトラックを見ると、東北地方からのものが多く、東北地方にもたくさん出荷されていることにも気が付きました。
児童には深谷ねぎ作りがさかんな理由について探る活動をさせていきます。その視点として以下のものを挙げる予定です。
(1)土地・地形の様子
(2)土
(3)気候
(4)出荷
(5)値段
(6)消費量
(7)ブランド
児童と、深谷ねぎの秘密について探って行こうと思います。今から学習を進めるのが楽しみになってきました。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
同じテーマの執筆者
-
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
-
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
-
大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長
-
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
小平市立小平第五中学校 主幹教諭
-
西宮市教育委員会 勤務
-
明石市立高丘西小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
愛知県公立中学校勤務
-
大阪大谷大学 教育学部 教授
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
明石市立鳥羽小学校 教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
「教育エッセイ」の最新記事
