2013.01.29
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『「深谷ねぎ」を取り上げた実践』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

   

 4学年の社会科で埼玉県について学習する単元に入りました。ここでは、埼玉県の地形や交通、そして産業の様子について取り上げていきます。県の立体地図から地形の特徴を話し合ったり、交通の様子について白地図にまとめたりする作業を行います。そして、産業では、県の野菜作りや伝統的な工業についても学習します。

 

 今回、県の産業の中で生産量が全国1位である「深谷ねぎ」を中心に取り上げることにしました。深谷ねぎは県の代表的な農産物であり、食卓でも(給食でも)多く使われる重要野菜です。また、児童が住んでいる地域でもねぎの栽培が盛んなので、より実感をもって学習できる素材であると判断し取り上げることにしました。

 

 単元の学習に入る前に、深谷ねぎの事前取材に行きました。調べ学習にご協力いただく農家の方を訪ね、ねぎ作りについて教えていただきました。深谷ねぎの栽培が盛んな理由として、土壌が栄養豊かなことや大都市に近く出荷しやすいことなどを学びました。

 

 また、深谷ねぎが取引されている市場にも連れて行っていただきました。市場の中には多くのねぎの箱が積まれていました。市場に来ているトラックを見ると、東北地方からのものが多く、東北地方にもたくさん出荷されていることにも気が付きました。

 

 児童には深谷ねぎ作りがさかんな理由について探る活動をさせていきます。その視点として以下のものを挙げる予定です。

(1)土地・地形の様子

(2)土

(3)気候

(4)出荷

(5)値段

(6)消費量

(7)ブランド

 

 児童と、深谷ねぎの秘密について探って行こうと思います。今から学習を進めるのが楽しみになってきました。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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