教育エッセイ

教育つれづれ日誌

2012.12.05
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『写真記者から新聞写真について学ぶ』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当　菊池 健一

　４学年の国語科の学習で「アップとルーズで伝える」という単元の学習に取り組みました。アップとルーズという写真の撮り方を対比させ、その特徴について説明をしていく言語活動を設定しました。児童は、自分が新聞から見つけた写真を友達に発表できるように準備をしています。

 

　新聞写真を詳しく学習するために、プロの写真記者さんをゲストティーチャーにお呼びしました。新聞写真について詳しく解説していただいたり、児童が選んだ新聞写真についてコメントをいただいたりしました。

　記者さんからはなでしこジャパンの優勝の写真やかわいい動物の写真、外国のきれいな風景の写真などを示していただいたので、児童は大変興味深い様子でした。

 

　児童はアップとルーズの視点で写真を選んだのですが、どっちなのか迷った写真がたくさんなりました。記者さんからはそれは「中景」（ちゅうけい）という形で、近くも遠くも映るようにしている撮り方であるということを学びました。そして、新聞にはこの中景でとられている写真が多いことにも気がつきました。

 

　今回の学習を生かして、児童は新聞から自分が友達に紹介したい写真を選んでいきます。アップとルーズをきちんと説明できるように準備を進めていきたいと思います。

菊池 健一（きくち けんいち）

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習（NIE）を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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