2012.10.30
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

『参考書を活用した学習(辞書引き学習の発展)2』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

  

 現在担任している4学年で、辞書引き学習の発展として、参考書の活用を行っています。辞書引き学習で知っている言葉や漢字に付箋をはりつけていく学習と同じように、社会科の参考書の中から自分が知っている用語や興味をもった事柄をよみ、付箋をつけるようにします。活用は授業中も行いますが、児童が自習時間や家庭学習でも行っています。

 

 現在、社会科の授業で「くらしと水」の学習に入りました。ここでは、どうして水道がつくられるようになったのかということや、どのように水道に水が運ばれてくるのかということ、そして、水道はどのような人々の協力によって支えられているのかということを学習します。児童は学校の水道施設について調べたり、社会科見学で浄水場を見学したりして具体的に学習を行っていきます。

 

 ここでも、参考書の活用を行いました。例えば浄水場の見学の前に参考書から浄水場の主な施設の名前や働きを予習しました。予習をしておくことによって、実際の見学の際に理解に役立ちます。また、水道が必要になった理由として、人口が増えたこと等によって水が多く必要になったことなどを予想させた後に参考書で実際の人口増加を示したグラフなどを見ながら確かめることができました。

 児童からは

「学習したことがまとめやすい」

「グラフなどが詳しくて分かりやすい」

という声が聞かれます。

 

 これからも授業においても参考書を効果的に活用する方法について考えていきたいと考えております。児童と一緒に私自身も参考書に付箋をつけています。1200枚を超えました。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop