2012.10.01
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マイ電子黒板

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

  

 この原稿が公開されるときには,もう10月。どの都道府県でも,研究会が目白押し。

わたし自身も,


提案性があるもの

研究成果があるもの


の2つを意識して,取り組んできました。

 地域によっては,研究授業と提案授業と言葉を分けて使うところもあるようですが,

わたしの中では,両方含めて使っています。

 だからわたしが授業公開や話をさせていただくときには,何かしらのお持ち帰りのものや情報を

用意します。

 もちろん参加された方が,良いか悪いかを判断されるので一喜一憂はしないようにしています。

 

 わたしが考案したもの

 提案する情報は垂れ流し

 

を心がけています。そしてそれらが,役に立てば嬉しいです。利他の実践ができていると

感じるからです。それでは,研究授業で良く使う電子黒板の話題を進めます。

 

「先生,何するん。」 

 わたしは,電子黒板(内田洋行 eB-P e-黒板アシスタント)を持っています。

きっかけは,前任校で導入されたスマートボードです。

 リース品として導入されたのですが,校内で取り合うぐらいの人気ICT機器となり,

学校で2台購入してもらった経験をもっています。

 そして本校に赴任するのですが,前任校と比べて教室が狭いため,スマートボードを

入れて授業をすると,圧迫感すら覚えました。

 そこで何か無いかと思っていたところに,電子黒板を見つけたのです。

 利用するには,いくつか理由があります。


・視覚支援のツールとしての効果は抜群

・子どもたちの手元が拡大される

・不注意の子どもの注意を引ける


などです。

 パソコンにプロジェクターをつないで,電子黒板をセットします。

子どもたちは,それだけで目が輝きます。

「先生,何するん。今日は,何なん。」

と。

 もうこの声を聞けば,子どもたちの意欲は,完璧です。

あとは,コンテンツです。電子黒板の命と言えるものなのです。

 ここをいい加減に考えると,ICT機器を使う理由さえ無くなります。

 同じサークルの先輩先生からいただく  Flash教材  を使ったり,

さくら社

誰でもトップレベルの授業ができるDVD+BOOK 子どもが夢中で手を挙げる算数の授業 

の算数DVDを使います。

 このシリーズには,わたしも少し関わらせてもらい,巻末に名前を載せて

いただいています。

 このコンテンツは,数クリックで子どもたちの視線を一気に集めることができる

授業ができるのです。視覚支援,注意を引くことに効果的なコンテンツです。

 

 

子どもが操作してる! 

 電子黒板ですから,子どもたちがペンを使って,ソフトを操作することも

できます。
 

 授業参観で電子黒板を使った授業をしていると,保護者の方々から,


「うちの子どもが使ってる!」 


と驚かれ,カメラ,携帯電話でパチパチ……。

 子どもたちの学習の定着率も驚くほど高いです。

関心意欲が高いので,必然の結果なのでしょう。

 

3つの学習型 

 先述した3つの学習型を取り入れた授業が簡単に取り組むことができます。

視覚型……コンテンツを何度も見ます。

聴覚型……要所要所での効果音

運動型……コンテンツに表示された手順,ヒントを使って課題に挑戦する


これらが,デジタル教材ですので,

・豊富な課題が瞬時に出題される

・何度も繰り返して学習できる

・何よりも楽しい

の効果があります。子どもたちも,

楽しい! 分かった! できた! さらに!

と学習を進め,学力を定着させることができます。


 今まで下を向いていた子どもが,休み時間にパソコンをセットしているときから

わくわくしてくれる授業……。

 子どもたちの目が輝く授業の取組の一つに,電子黒板は有効なICT機器です。

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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