昨年度より勤務校で、今話題の「辞書引き学習法」を取り入れております。「辞書引き学習法」は、中部大学準教授である深谷圭助先生(前立命館小学校長)が提唱する学習法で、辞書の中から知っている言葉を見つけて付箋を貼っていきます。そうすることで、語彙力がつくだけでなく、自分で学習する姿勢も身に付くことが報告されています。勤務校でも、積極的に辞書引きを取り入れています。
また、学校だけでなく、家庭でも辞書引きを行っています。4歳(幼稚園年中)の息子とも辞書引きを行っています。これまでは、辞書の中に書いてある言葉を息子に読ませて、私が付箋を書いて貼り付けていましたが、今は自分で文字を書いて付箋を張り付けられるようになってきました。
先日、埼玉で行われた深谷准教授の「辞書引き学習講演会」に参加し、直々にご指導いただきました。息子も喜んで辞書を引いていました。
息子との辞書引きを始めて様々な効果を実感しています。例えば、
・知らない言葉にも興味を持つようになってきたこと
・生活の中で使った言葉を積極的に辞書から見つけようとしていること
・朝起きてからと夜のお風呂の前に必ず辞書を開くようになったこと(学習習慣がついた)
・付箋をじょうずに貼れるようになったこと(手先が器用になった)
などが挙げられます。
辞書引き学習はまだまだ多くの可能性を持っていると考えております。夏休みは学校の教師としてではなく、一人の親として辞書引きの指導に取り組んでみたいと考えております。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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