本校の4学年では、総合的な学習の時間に「食」をテーマに取り上げて学習を行っています。本校では学校田や学校農園などの豊かな体験があるので、その体験をきちんと学習に位置づけて、児童の豊かな人間性の育成につなげていくことをねらいにしています。
これまでの学習で、児童は自分の取り組んでみたい課題を考え、同じような課題をもつ友達とチームを作りました。これから、調べていく計画を立てて、情報集めを行っていきます。しかし、その前に取材をしたり、調べたりするコツをプロの方に教えていただく授業を導入しました。
これまでの経験で、児童は調べ学習を行う際に、インターネットや図書を使うことはよくあるのですが、実際に取材をしたりすることは苦手だと感じていました。そこで、新聞記者の方に取材のコツを教えていただくことで、児童の調べ学習がさらに豊かになると考えました。
今回、ゲストティーチャーでお呼びした記者さんは東日本大震災の時に岩手県の宮古にいらっしゃり、実際に津波を目の当たりにした経験をもつ方です。児童には震災関係の取材をどのように行ったかということを中心に話をしていただきながら、取材のポイントを教えていただきました。
・一次情報を大切にすること。
・「調べて何をするのか」という目的をもって調べること。
・インタビューする際には聞くことをきちんと整理すること。
・分からなかったら、「もう少し詳しくお願いします。」と言って、わかりやすく説明してもらうようにすること
など、たくさんのことを教えていただきました。
今回教えていただいたことを生かして、これからの調べ学習を進めていきたいと思います。
(写真は記者さんの授業の様子です。)

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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