本校4学年では、総合的な学習の時間で、「食」をテーマに活動を行います。本校では学校田や学校農園などの豊かな体験を行っており、その体験をきちんと学習に位置づけて、児童の豊かな人間性の育成につなげていくことをねらいにしています。
単元のはじめには、「食」に関する新聞記事のスクラップや自分の食生活調べなどを通して、食についての問題点について認識をしてきました。そして、自分が取り組んでみたいことについて考え、同じような考えをもっている仲間とチームを作りました。チームを作った後にはチームごとの「提案」を考えます。単に調べて発表して終わりではなく、自分たちが取り組んだことが人のためになるようにしていくねらいです。児童は「○○のために○○な方法を提案します!」という形でチームテーマをまとめました。
チームテーマは以下の通りです。
(1)栄養をとりながらご飯をバランスよく食べる方法を提案します。
(2)魚を食べない人に、魚を好きになる方法を提案します。
(3)野菜を食べない人のために、たくさん食べる方法を提案します。
(4)運動をしている人のために、バランスのよい食事を提案します。
(5)おやつを食べ過ぎてしまう人のために、上手なおやつのとり方を教えます。
(6)あまい飲み物ばかり飲んでいる人のために、体にいい飲み物の選び方を提案します。
(7)好き嫌いが多い人のために、好き嫌いがなくなる方法を提案します。
これから、チームごとに自分たちに必要な情報集めをスタートさせます。情報集めの前にプロの新聞記者の方を招き、取材のポイントを教えていただく予定です。1ヶ月間の情報集めで児童がどのようにテーマに合わせた情報を集めてくるか楽しみです。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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