2012.02.04
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『「はてな帳」で辞書引き学習を発展させる』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 

 本校の2年生では2学期より辞書引き学習を行っています。中部大学准教授である深谷圭助先生にご指導いただきました。児童は辞書から知っている言葉をさがし、その言葉に付箋を張り付ける活動を行ってきました。4ヶ月でもうすでに3000枚の付箋をつけた子もいます。本当に辞書引き学習は児童の意欲を高めるのに最適な学習であると実感しています。

 

 今では授業の中でも辞書を活用しています。新出漢字の学習では分からない言葉の意味を辞書で引くことにより、これまで以上に理解を深めることができます。また、物語文を読む際に分からない言葉を辞書で引いて意味を知ることでより深く物語を味わえるようになっています。今では児童にとって辞書がなくてはならない学習のツールとなっています。

 

 3学期になって、さらに辞書引きを発展させようと「はてな帳」づくりに取り組み始めました。「はてな帳」には、普段子どもたちが不思議に思ったことなどを辞書などで調べてメモをさせます。そうすることで、オリジナルの本ができ、児童の意欲も高まります。

 今回、最初に担任から「今、書き初めの学習でフェルトペンを使っているよね。フェルトってなんだろう?」と投げかけました。そして全員で辞書を引いてみると、フェルトペンは羊の毛などでつくられているペンだということが分かりました。それをスタートに児童はたくさんの言葉を調べてノートに書くようになりました。

 「たしざん・のうぎょう・とかげ・金魚・・・・・・」

などなど、いろんな言葉であふれています。

 

 3年生になるまでにノートいっぱいに調べたことを書いていきたいと思います。「はてな帳」づくりでさらに児童の学習意欲と進んで学習をする態度を育てていきたいと思います。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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