前回の地震に関する記事のスクラップに続き、2年生の学級活動で、「じしんがきてもだいじょうぶ!」と題して防災に関する授業を行いました。前回の授業で東日本大震災のスクラップをしたり、自分が当日どこにいてどんな思いをしたかを考える活動を行っていたため、児童の意欲は大変高まっていました。また、家庭で保護者の方が地震当日にどこでどんなことを考えたかということをインタビューする宿題も出し、家族もとても不安な思いをしていたことを感じさせることができました。
今回の授業では、もし今地震が来たとしても大丈夫なように必要なアイテムを探しておこうと投げかけ、地震に備えて準備しておいた方がよいものを考えさせました。そして、そのヒントとして防災グッズを取り上げた新聞記事を活用しました。
「この間の計画停電ではとっても困ったから、ライトを用意するとよいと思う。」
「食べるものがなくなってしまうことも考えられるから、すぐに食べられるレトルト食品もいいね。」
「危険があるかもしれないからヘルメットも必要だよ。」
「すぐに助けが呼べるように笛を持っているといいよ。」
「飲み物がすぐにもらえるように水筒もあるといいね。」
など、いろんな意見が出ました。今回の授業で学習したことをもとに、児童は家庭に戻って保護者とも防災に必要なものについて話し合うことにしました。家庭でもきっと授業で配布した新聞記事をもとに防災について話し合っていると思います。
東日本大震災後、防災についての情報が新聞にこれまで以上に多く掲載されるようになりました。それらを活用し、家庭での防災意識を高めてもらいたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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