NIE(新聞活用)は、今年度から小学校で完全実施となった新学習指導要領で各教科や領域の指導内容として盛り込まれました。特に小学校中学年以上で新聞を活用した言語活動などが盛り込まれ、今後各学校で積極的に新聞を活用した実践が行われてくると思います。
低学年では新聞の内容が難解であるためにあまり実践が行われていませんが、使い方によっては児童の興味を引き出し、学習内容を深める学習を行うことができます。今回行った授業は「新聞から知っている漢字を探そう!」です。これまでの学習で覚えてきた漢字を新聞の中からゲーム感覚で見つけていきます。
授業では、「さあ、10分間で何個見つけることができるかな」と投げかけ、児童のやる気を高めました。
「先生、もう10個みつかったよ!」
「ここにもあった。みてみて。」
「私の名前の漢字があった。」
など、教室は子どもたちの笑顔と歓声で大変盛り上がりました。
漢字を探した後はみんなで共有し合い、学習している漢字が新聞の中でたくさん使われていることを確認しました。今行っている学習がとっても大切になるということを子どもたちは実感したようでした。
今後もこのような取組を行い、日常的に子どもたちが新聞に触れる機会を増やしていきたいと思います。家庭とも連携をしながら新聞活用を進めていきたいと思います。
菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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