2011.02.12
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

『算数の生活化を図るNIE学習』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 来年度から完全実施される新学習指導要領には新聞を活用した学習(NIE)が明記されました。そこで、先行実践として新聞を活用した授業が積極的に行われています。今回は、3年生の算数科「整理のしかた」の単元で棒グラフを学習する際に新聞を活用しました。

 児童は、まずアンケートをとった情報を表にまとめる方法と、表にまとめるよさについて学習します。その後、表にまとめたものを棒グラフで表すとどんな点でよいかということの学習も行います。棒グラフをみて児童は、

「どれが一番多いか分かりやすい」
「多い順番がよく分かる」
「ぱっと見ただけでよく分かる」
「数字だけの時より、みたい気持ちになる」
「それぞれの大きさが比べやすい」

などの感想を述べ合っていました。棒グラフに表すと、大きさが比べやすくなって便利になることをしっかりと理解することができました。

 通常の授業ではここで終わりですが、今回は児童に新聞を配布してその中から棒グラフが使われている記事をさがす活動を行いました。その日の新聞には、大学生で奨学金を借りている人が年々増えているという記事が掲載されていました。児童はすぐにその記事を見つけ、奨学金についてはよく理解できないものの、人数が年を追うごとに増えていることに気がつきました。
 
記事の内容については少しだけ補足し、棒グラフになっていると分かりやすいことを確認することができました。以前、ゲストティーチャーで新聞記者の方がいらっしゃった際に、「新聞記者はぱっと見て分かるように工夫して記事を書いています」と仰っていたことも思い出しました。

児童は、「家にある新聞や本などから棒グラフを見つけてみたい」と口々に話していました。今回の実践でも、新聞の活用が学習したことの日常化につながるということを強く感じました。これからも新聞を活用した授業づくりを積極的に行っていきたいと考えています。
P1130113.jpgP1130114.jpgP1130115.jpg

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

同じテーマの執筆者
  • 関田 聖和

    兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)

  • 若松 俊介

    京都教育大学附属桃山小学校 教諭

  • 杉尾 誠

    大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長

  • 笠原 三義

    戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表

  • 熊井 直子

    小平市立小平第五中学校 主幹教諭

  • 羽渕 弘毅

    兵庫県公立小学校 教諭

  • 川上 健治

    明石市立錦が丘小学校 教諭

  • 山本 裕貴

    市原市立八幡小学校教諭 木更津技法研所属

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop