2011.01.08
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『道徳の発展としてのNIE学習』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 来年度から完全実施される新学習指導要領には、新聞を活用した学習(NIE)が明記され、様々な教科や領域で積極的に新聞を活用した授業が行われるようになります。今回、道徳の学習の発展としてNIEを取り入れました。

 3年生の道徳副読本にシドニーオリンピックの金メダリストである高橋尚子さんのエピソードが教材として載っています。高橋さんが小学生のマラソン大会で、転んでびりになってしまってもあきらめないでがんばった結果、1位になることができたことを思い出して、シドニーオリンピックでも最後までがんばることができたということが書かれています。子どもたちは、その教材から「あきらめないで何事もがんばる大切さ」を学びます。

 その学習の発展として、子どもたちに高橋尚子さんの引退後の新聞記事を配布して読ませました。記事には以下のようなものがありました。

・高橋さんが小中学生にマラソンの指導をしている記事
・高橋さんが中学生と一緒に走っている記事
・高橋さんがケニアの子どもたちのために、日本でくつを集めて送っている記事
・高橋さんが栄養のある野菜作りにチャレンジしている記事

 これらの記事から、高橋さんの新しいことにチャレンジする心や人のためにがんばろうとしている心にも触れてほしいと考えました。そして自分がこれからがんばりたいことを具体的に考えてほしいと思いました。

 3年生ではまだ記事の読み取りが難しい面もあるので、保護者にも協力をお願いし、子どもたちと一緒に読んでいただき、感想なども話してもらいました。そして、自分なりの感想や自分がこれからがんばりたいことなどをまとめてスピーチをする活動も行いました。

 児童のスピーチには、
「ぼくは水族館の飼育員になりたいです。そのために今できることをがんばります。」
「わたしは、将来動物のお医者さんになりたいです。だから、今からいろんな動物のことを調べたりしてくわしくなりたいです。」
「わたしは、みんながやる気を出して勉強できるようにするために毎日の掃除をがんばっていきたいと思います。」
など、様々なものがありました。

 来年度は、さいたま市10周年であり、子どもたちも10才になる年です。この記念すべき年がすばらしい1年になるよう、子どもたちにはがんばってもらいたいと思いました。

*写真は道徳の板書・高橋尚子さんがシドニーオリンピックでゴールする映像を見る児童の様子・児童が読んだ記事です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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