2010.04.12
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『新しい学校で・・・一人ひとりを大切に』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

「こんにちは。お元気ですか。お母さんの携帯で、メールしてます。今朝、新聞の教員異動特報を見て、びっくりしました。4年1組元気通信を見返して1年間とても楽しかったと改めて思いました。4年1組は、バラバラになってしまうけれど楽しかった思い出を絶対に忘れません。本当にありがとうございました。」

 昨年度まで勤務した鈴谷小学校の教え子から3月31日にもらったメールです。今年度、6年間勤務したさいたま市立鈴谷小学校から市立東宮下小学校に異動になりました。昨年度担任した4年生の子どもたちには異動することを伝えずに東宮下に移ってきたので、私の異動を知った子どもたちはどう思っただろうかということを毎日考えてしまいます。

鈴谷小学校では毎日子どもたちへの学級だよりを発行していました。1年で198号まで発行しました。クラスの子がその学級だよりを懐かしく読み返してくれたことを知って大変うれしい気持ちになりました。鈴谷小学校は離れてしまいましたが、これからも離れた場所で子どもたちを応援し続けたいと思います。

 東宮下小学校は旧大宮の端のほうにある、全校児童143名の小さい学校になります。全学年が単学級で先生方はほとんどの児童の顔と名前を知っています。本当に学校全体が一つの家族のような学校です。校門を入ったところにある掲示板には、

『小さくとも キラリ光る 学校に』

と書いてあります。このフレーズが大変気に入りました。143名の児童一人ひとりが学校の中でキラキラした笑顔で活躍する学校にしていきたいという願いが込められているのではないかと考えました。小さい学校ですが、それだけ児童一人ひとりの活躍の場が多くなると思います。私も早く全員の名前を覚え、子どもたちと仲良くなりたいと思っています。

 東宮下小学校ではこれまで以上に子どもたちの目がキラキラ輝くように一人ひとりを大切にしていきたいと考えています。受け持つ委員会の人数も7人、クラブ活動も14人と大変少人数です。そして担任する3年生も28名と少ない人数です。できるだけ多く子どもたちとかかわっていきたいと考えています。

 4月8日は始業式です。今からどんな出会いがあるか楽しみです。

*写真は赴任の日に撮った東宮下小学校の校舎や校庭の様子です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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