2010.03.01
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『ケータイ安全便利マニュアル作り』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 4年生の『ケータイプロジェクト』(総合)も最後のゴールである『ケータイ安全便利マニュアル』づくりに入りました。これまでチームで調べたり調査をしたりする活動を行ってきました。そして、その成果をいろんな人に発表をしてきました。それらをもう一度再構築して全員でマニュアル(成果物)をつくっていきます。

 児童はもう一度これまで活動したことがつまっているポートフォリオを見直し、どの情報をマニュアルに載せるかということを考えました。ゲストティーチャーとしてお世話になった千葉大学特命教授の鈴木敏恵先生から 「プレゼンテーションでは人が口で説明するから少し曖昧でも伝わることがあるけれど、マニュアルではきちんと説明されていないと人にきちんと伝わらないよ。」というアドバイスをいただいていました。
 
児童は、

「この写真をのせたほうがわかりやすいかな?」
「この図はそのままのせるよりももっと大きくかいたほうがいいかな?」
「アンケートの結果はいつだれにとったのかも書いておかないとね。」

など、思い思いのことを口にしながらポートフォリオを眺めていました。そして必要な情報に付箋で印をつけていました。

 マニュアルの原稿に載せる情報が決まったらいよいよ自分の原稿作りです。この活動はかなり難しいかなと考えていたのですが、これまで学習をしっかりと進め、自分のチームの提案内容についてしっかりと理解しているので、児童はすらすらと原稿を書いていきました。これまでの経験でこのように多くの情報を凝縮して短くまとめる作業は児童にとって苦手であると考えていました。しかし、学習が充実してくると児童の「書きたい」という思いが高まってくるのだとあらためて感じました。

 このマニュアルが出来上がったら児童や保護者に配布するだけではなく、学校の図書室などにも置こうと考えています。そして、ゲストティーチャーの先生や取材をしてくださった新聞記者の方にもお送りしようと考えています。また、児童へのコメントをいただけるのが今から楽しみです。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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