2010.02.15
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『本番プレゼンテーションで成果発表!』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 4年生の総合で取り組んでいる『ケータイプロジェクト』では、学習が進みいよいよ本番のプレゼンテーションをむかえることになりました。前回の練習プレゼンでは自分たちのプレゼンを見せ合い、お互いのチームでよいところやもっと改善できるところをアドバイスし合いました。その後さらによいプレゼンにしようと児童はがんばってきました。

 当日は他のクラスの児童や保護者、そしてこれまでゲストティーチャーとして児童の活動を支えてくださった、千葉大学特命教授の鈴木敏恵先生や埼玉新聞社の吉田俊一記者さんも参加してくださいました。児童はたくさんの聞き手の前で緊張しているようでしたがどのチームもしっかりとプレゼンすることができました。

 ◇「デザイン見つけ方チーム」は、スライド式やタッチパネル式などのデザインについて詳しく説明し、自分にどれが合うかを見分ける方法を提案しました。
 ◇「お年寄りのためのケータイチーム」は、お年寄りはどんなところが不便かということを発表した後に、どんなケータイを使うと便利かということを提案しました。
 ◇「安全にだまされない方法チーム」はケータイを使った詐欺などにあわないようにするための具体的な方法を提案することができました。被害にあってしまった実例を挙げて分かりやすくまとめることができました。
 ◇「ケータイ会社の特徴チーム」はいろんなケータイ販売店へ取材に行ったことを生かして、それぞれがどんな特徴をもっているかということを発表しました。
 ◇「便利でエコチーム」はケータイでできるエコ活動について発表しました。木でできたケータイや太陽光発電を利用したケータイなどの紹介をしました。
 ◇「自分に合うケータイの選び方」チームは、今のケータイがどのようにデザインをされているかを詳しく説明していました。そして、充電器などにもデザインが工夫されていることなどを発表しました。
 ◇「メール安全チーム」は様々なメールの被害などについて説明し、フィルタリングをすることでその多くを防ぐことができるということを発表しました。
 ◇「自分に合ったデザイン」チームは、これからケータイをもつ小学生が自分に合ったデザインを見つけるための方法について提案しました。「自分に合ったデザインを見つけるためには形・色・ケータイの特徴をよく見てください」とまとめていました。
 ◇「使いすぎずに正しく使うチーム」はケータイを使いすぎると困ることや悪いマナーについて説明し、正しく使う方法を提案しました。

 どのチームも練習発表でもらったアドバイスを生かしてさらによいプレゼンにすることができました。プレゼンの後に鈴木先生や吉田記者さんから、各チームに具体的なアドバイスをいただくことができました。
 
「新聞の見出しをもっとしっかりと書くとさらに分かりやすくなるよ。」
「エコってなに?ということもしっかりと説明したほうがいいよ。」
「図やグラフをもっと入れるといいよ。」

 児童はまだまだ自分たちのプレゼンがよくなるのだということを実感していました。これからの学習にぜひ生かしていってほしいと思いました。

 次回からはいよいよこの学習のゴール『ケータイ安全便利マニュアル』づくりに入ります。これまでの活動を生かして全員でマニュアル作りを行います。最後までがんばっていきたいと思います。

 *写真は発表の様子とゲストティーチャーの先生にお礼を言っている様子、発表新聞です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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