2010.01.04
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『情報リサーチで生の情報を!』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 4年生の総合で取り組んでいる『ケータイプロジェクト』の「情報リサーチ」(調べ学習)も終盤になってきました。児童はケータイについて自分たちのチームのテーマに沿って、調べ学習を行ってきました。あるチームはインターネットでケータイに関するサイトで調べたり、近くの図書館でケータイに関する本を借りて調べたりしていました。また、ケータイの販売店に出向きパンフレットをもらったり、見本のケータイをもらったりするチームもありました。どのチームも意欲的に授業時間以外も調べていました。

 これまでの調べ学習で必要な情報がたくさん集まりました。しかしながら以前講演していただいた埼玉新聞社の吉田デスクから「調べ学習ではまず生の情報(1次情報)を大切にしてほしい。」という言葉が頭の中にありました。また、実際に児童が調べたことでもっと詳しく、ケータイにかかわっている方にインタビューをさせたいという思いがありました。児童からもそういう声が出てきました。

そこで、今回はドコモ埼玉支店の方をゲストティーチャーとしてお呼びし、記者会見方式で児童がインタビューをするという形で調べ学習を行いました。

児童からは、

「ケータイのデザインはだれがどこで決めているのですか?」 
「ケータイのデザインを決めるのにどのくらいの期間がかかるのですか?」
「地震情報のあるケータイはどのくらいあるのですか?」
「料金を安くするためにはどんな方法がありますか?」
「お年寄りにはどんなケータイをすすめていますか?」
「迷惑メールを防止するためにどんなことができますか?」
「どうして折りたたみケータイが多いのですか?」
「使いすぎ防止のためにできることはありますか?」

など、たくさんの質問が出されました。その一つひとつにドコモの先生は丁寧に答えていただきました。私自身も初めて知ることが多くありました。料金を安くするために定期的に販売店に行って自分の使用状況をチェックすることや、使いすぎないためにネット接続時間を制限できるサービスがあることなどはこれまで知りませんでしたので自分も生かしたいと感じました。

 児童は今回得た情報もしっかりとメモし、自分のポートフォリオに入れていました。このあとはいよいよ調べたことをもとに発表に使う新聞づくりを行います。どうしたら聞き手に自分たちの伝えたいことを上手に伝えられるかをしっかりと考えて活動させたいと考えています。今から新聞づくりが楽しみです。

*写真は授業の様子です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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