2009.09.14
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『「楽しく仲良く鍛える体育」の授業づくり』

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 鈴谷小学校では平成18年度より、児童の体力向上をめざして指導法の研究を行ってきました。授業研究を中心によりよい授業づくりを進め、現在は鈴谷小としての指導の形も整ってきました。20年度よりさいたま市教育委員会の指定を受け、その成果を11月27日の研究発表会で公開することになりました。

(一昨年度の授業公開の様子です。)
http://www.manabinoba.com/index.cfm/6,9462,14,1,html?year=2007

 研究発表会では、2年生と5年生がとび箱を扱った授業に取り組みます。とび箱は児童にとって得意・苦手がはっきりとしている運動であり、一度苦手意識をもってしまうとなかなか技に進んで取り組むことができない運動であると感じています。昨年度までは様々な領域の指導を研究授業で取り上げていたのですが、今年度はそのとび箱に焦点化をはかり、全学年とび箱を扱った授業に取り組むことになりました。

 これまでの研究から以下のようなことが主な課題として出されました。

 ☆技の技能差が大きい場合(特に高学年)どのような指導をしていけばよいか。
 ☆児童のグループをどのように組んで活動させると効果的か。
 ☆主運動に入る前の慣れの運動ではどのような種目を行えば効果的か。
 ☆全員の児童が技能を高められる練習場の設定をどのようにすればよいか。
 ☆児童の教え合い・学び合いをどのように進めていけばよいか。

 そこで、低学年においてどのように中・高学年のとび箱運動につながる技をとび箱あそびとして取り上げたらよいか、そして高学年では児童の技能差にどう対応すればよいかということを具体的な授業を通して提案したいと考えています。

 当日は、桐蔭横浜大学教授の松本格之祐先生に鈴谷小学校の研修についての講評と、「これからの体育指導について」と題した講演をいただきます。松本先生は国立大学の附属小学校を中心に30年近く児童を指導されておりますので、すぐに授業に生かせるヒントがいただけると思います。
 
 当日はぜひ多くの先生方にご参加をいただきたいとおもいます。11月27日は鈴谷小でお待ちしております。
 
 詳しいご案内は以下のページをご覧下さい。
http://suzuya-e.saitama-city.ed.jp/


※写真は今年度7月に行われた3年生と4年生の研究授業の様子です。
P7020006.JPGP7020008.JPGP7020022.JPG

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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