今回は「日記指導」についてです。新年度になると、クラスの児童にノートを1冊ずつ渡します。そして、その日の出来事や考えたことなどを自由に書かせ、毎日提出させます。友達と遊んだこと、塾に行って勉強したこと、そして時には友達とけんかしたこと・・・など、毎回どんなことを書いてくれているかいつも楽しみです。
この「日記指導」を始めたきっかけは、児童の家での様子や普段考えていることを知りたいと思ったからです。30人以上のクラスの児童に対して教師は1人なので、なかなか1人ひとりが考えていることなどをじっくり話す機会がありません。そこで、この日記なら文字を通して児童と教師で1対1になることができます。日記は私の児童理解の大事なツールになっています。
そして、この日記を児童へのストローク(声かけ)の場としても活用しています。毎日全員の児童に声をかけることを意識はしていますが、たくさん声をかける児童とそうでない児童とに分かれてしまうことがあります。でも、日記なら1人の児童とじっくりと向き合うことができます。
これまでの児童の日記で心に残っているものでこのようなものがありました。
「わたしはバレーボールの選手になりたいです。プロの選手になるのは難しいけれどぜったいにあきらめたくないです。」
「わたしは先生になりたいという夢をもっています。」
「きのうはお母さんの誕生日でした。お誕生会プレゼントとお手紙をわたしたらお母さんがないて喜んでくれました。」
時々、児童の日記を読みながら目頭が熱くなることがあります。これからもこの日記を続けていきたいと思います。毎日返事を書くのは大変ですが、児童のためしっかりとやっていきたいと考えています。
今年度担任する4年生の児童からはどんな話が聞けるか楽しみです。
*写真は今年使っている日記帳と、スタートした体育朝会・体育授業の様子です。
この「日記指導」を始めたきっかけは、児童の家での様子や普段考えていることを知りたいと思ったからです。30人以上のクラスの児童に対して教師は1人なので、なかなか1人ひとりが考えていることなどをじっくり話す機会がありません。そこで、この日記なら文字を通して児童と教師で1対1になることができます。日記は私の児童理解の大事なツールになっています。
そして、この日記を児童へのストローク(声かけ)の場としても活用しています。毎日全員の児童に声をかけることを意識はしていますが、たくさん声をかける児童とそうでない児童とに分かれてしまうことがあります。でも、日記なら1人の児童とじっくりと向き合うことができます。
これまでの児童の日記で心に残っているものでこのようなものがありました。
「わたしはバレーボールの選手になりたいです。プロの選手になるのは難しいけれどぜったいにあきらめたくないです。」
「わたしは先生になりたいという夢をもっています。」
「きのうはお母さんの誕生日でした。お誕生会プレゼントとお手紙をわたしたらお母さんがないて喜んでくれました。」
時々、児童の日記を読みながら目頭が熱くなることがあります。これからもこの日記を続けていきたいと思います。毎日返事を書くのは大変ですが、児童のためしっかりとやっていきたいと考えています。
今年度担任する4年生の児童からはどんな話が聞けるか楽しみです。
*写真は今年使っている日記帳と、スタートした体育朝会・体育授業の様子です。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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