今年度も本校の学校課題研修である『楽しく仲良く鍛える体育~児童の体力向上を実現する指導の工夫・改善~』の取り組みについて報告させていただきました。今回は研究主任としての立場から今年度を振り返ってみたいと思います。
今年度の成果として、まずは1学年から6学年まですべての学年で授業研究ができたことが挙げられます。児童の体力向上を図るために、本校ではなわとびを取り上げて活動していますが、それ以前にまずは児童が進んで運動に取り組めるような授業を作る必要があります。その意味でも授業研究は必要です。それも全学年で行うことで、授業者以外の教員も研究授業で行う同じ授業に取り組むことができます。また、全学年の授業を全員で参観し合うことで、児童の実態について共通の認識が得られ、その後の授業づくりを考えていくのに大変有効でした。
成果の2つ目は、指導者として大学の先生を招聘し指導を仰いだことです。桐蔭横浜大学の松本格之祐先生に「これからの体育授業とは」というテーマで講演をいただき、それにつながる師範授業も見せていただきました。
昨年度、私が研究主任として「児童が『できる!』という思い、『できそうだ!』という思いを持てるような授業づくりをしましょう。」と投げかけたのですが、特に若い先生たちから「よくわからない」との反発を受けたことがあります。しかし、今年度松本先生から「児童にできるという思い(有能感)を持たせましょう。それにはできそうだと思わせなくてはなりません。」というお話をいただきました。そのおかげで、授業づくりの中でどうすれば「できる!」という思いを持たせられるかという視点が加わりました。
課題点としては、事前の指導案検討をもっと充実させたいということです。私は研究主任として学校の研修の時間にできるだけ指導案検討の時間を取るようにし、夏休み中にも指導者を招聘して指導案検討会を行ったつもりでいました。しかしながら、授業研究会の1週間前ぐらいになって授業者から今まで話し合った内容とは違う案が出てくるというようなこともありました。
やはり、もっと研究主任として計画的にどの日までにどの程度完成させる必要があるのか、検討会ではどのようなことを話し合わなければいけないのかということを明確にしていく必要があると感じました。
来年度はさいたま市の先生方へ行う本発表会があります。今年度の成果と課題をしっかりと整理してがんばっていきたいと考えています。
*写真は5年生「とび箱運動」の様子です。
今年度の成果として、まずは1学年から6学年まですべての学年で授業研究ができたことが挙げられます。児童の体力向上を図るために、本校ではなわとびを取り上げて活動していますが、それ以前にまずは児童が進んで運動に取り組めるような授業を作る必要があります。その意味でも授業研究は必要です。それも全学年で行うことで、授業者以外の教員も研究授業で行う同じ授業に取り組むことができます。また、全学年の授業を全員で参観し合うことで、児童の実態について共通の認識が得られ、その後の授業づくりを考えていくのに大変有効でした。
成果の2つ目は、指導者として大学の先生を招聘し指導を仰いだことです。桐蔭横浜大学の松本格之祐先生に「これからの体育授業とは」というテーマで講演をいただき、それにつながる師範授業も見せていただきました。
昨年度、私が研究主任として「児童が『できる!』という思い、『できそうだ!』という思いを持てるような授業づくりをしましょう。」と投げかけたのですが、特に若い先生たちから「よくわからない」との反発を受けたことがあります。しかし、今年度松本先生から「児童にできるという思い(有能感)を持たせましょう。それにはできそうだと思わせなくてはなりません。」というお話をいただきました。そのおかげで、授業づくりの中でどうすれば「できる!」という思いを持たせられるかという視点が加わりました。
課題点としては、事前の指導案検討をもっと充実させたいということです。私は研究主任として学校の研修の時間にできるだけ指導案検討の時間を取るようにし、夏休み中にも指導者を招聘して指導案検討会を行ったつもりでいました。しかしながら、授業研究会の1週間前ぐらいになって授業者から今まで話し合った内容とは違う案が出てくるというようなこともありました。
やはり、もっと研究主任として計画的にどの日までにどの程度完成させる必要があるのか、検討会ではどのようなことを話し合わなければいけないのかということを明確にしていく必要があると感じました。
来年度はさいたま市の先生方へ行う本発表会があります。今年度の成果と課題をしっかりと整理してがんばっていきたいと考えています。
*写真は5年生「とび箱運動」の様子です。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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