11月27日に今年度3回目の授業研究会が行われました。今回の授業は6年生の「マット運動」です。授業では逆立ちをしてその状態から前転をする「倒立前転」の完成を目指す実践が行われました。
授業者のS先生は昨年度も3年生のマット運動で授業研究を行っており、大変研究熱心な先生です。本校では主に特別活動を担当し、1年生から6年生までの縦割り活動やクラブ・委員会の仕事を担当されています。また、児童会の役員の指導も行っており、鈴谷小の児童会活動を活発に盛り上げてくれています。今回のマット運動の授業に関しては夏休み前から積極的に準備をしてくださいました。
[昨年度のS先生の実践]
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,9307,21,129,html?year=2007
(つれづれ日誌 『めざせとび箱名人!』)
授業ではまず、準備運動をかねた児童全員でのダンスから始まりました。音楽に合わせて児童が体を動かし、体も心もほぐしていきました。ダンスのあとには柔軟運動も取り入れられており、マット運動を行うための準備も十分にできました。普通は高学年になると恥ずかしい気持ちが出てきてなかなかダンスなどには取り組めないこともあるのですが、S先生の声かけのもとで、児童は楽しそうに踊っていました。
準備が終わった後は慣れの運動である「ぐんぐんタイム」です。倒立前転に必要な感覚を磨くために児童は様々な運動に取り組みました。両手で支持をしながら体を持ち上げる練習をするために「かえる倒立」を行う児童もいました。また、「スペシャルぐんぐん」と名付けられた1時間ごとに変わる運動もあり、今回はグループごとに行うぞうきんがけのリレーが取り上げられました。ぞうきんがけリレーを行う中で、運動量を確保しながら、楽しくマット運動に必要な支持感覚も鍛えることができていました。
ぐんぐんタイムのあとは、いよいよ倒立前転の練習です。児童はグループごとに自分が上手にしたいポイントを練習できる場に移動して活動を開始しました。跳び箱の上に足をのせた状態で前転をする練習をしたり、壁のぼり倒立をがんばって練習したり、友達とペアで補助倒立をしあったりと、児童全員が集中して練習に取り組んでいました。
練習の後には、上手にできていた児童がみんなの前で見本を示しました。友達や参観していたたくさんの先生たちの前でうれしそうに倒立前転を行っていました。
今回の授業で学んだことは、どの児童にも「できる!」という達成感を与えるための工夫の重要さです。S先生は今回の取り組みで、「補助倒立からの倒立前転ができる」「壁のぼり倒立からの前転ができる」というように倒立前転の「できる!」レベルを幅広くしています。そのおかげでどの児童も「できる!」という思いを味わえるようになっています。このような工夫がこれからの体育科での個に応じた工夫になると思います。
3学期の授業研究ではマット運動やとび箱運動の器械運動が続きます。今回の成果を生かしてさらに研究を深めていきたいと考えています。
授業者のS先生は昨年度も3年生のマット運動で授業研究を行っており、大変研究熱心な先生です。本校では主に特別活動を担当し、1年生から6年生までの縦割り活動やクラブ・委員会の仕事を担当されています。また、児童会の役員の指導も行っており、鈴谷小の児童会活動を活発に盛り上げてくれています。今回のマット運動の授業に関しては夏休み前から積極的に準備をしてくださいました。
[昨年度のS先生の実践]
http://www.manabinoba.com/index.cfm/8,9307,21,129,html?year=2007
(つれづれ日誌 『めざせとび箱名人!』)
授業ではまず、準備運動をかねた児童全員でのダンスから始まりました。音楽に合わせて児童が体を動かし、体も心もほぐしていきました。ダンスのあとには柔軟運動も取り入れられており、マット運動を行うための準備も十分にできました。普通は高学年になると恥ずかしい気持ちが出てきてなかなかダンスなどには取り組めないこともあるのですが、S先生の声かけのもとで、児童は楽しそうに踊っていました。
準備が終わった後は慣れの運動である「ぐんぐんタイム」です。倒立前転に必要な感覚を磨くために児童は様々な運動に取り組みました。両手で支持をしながら体を持ち上げる練習をするために「かえる倒立」を行う児童もいました。また、「スペシャルぐんぐん」と名付けられた1時間ごとに変わる運動もあり、今回はグループごとに行うぞうきんがけのリレーが取り上げられました。ぞうきんがけリレーを行う中で、運動量を確保しながら、楽しくマット運動に必要な支持感覚も鍛えることができていました。
ぐんぐんタイムのあとは、いよいよ倒立前転の練習です。児童はグループごとに自分が上手にしたいポイントを練習できる場に移動して活動を開始しました。跳び箱の上に足をのせた状態で前転をする練習をしたり、壁のぼり倒立をがんばって練習したり、友達とペアで補助倒立をしあったりと、児童全員が集中して練習に取り組んでいました。
練習の後には、上手にできていた児童がみんなの前で見本を示しました。友達や参観していたたくさんの先生たちの前でうれしそうに倒立前転を行っていました。
今回の授業で学んだことは、どの児童にも「できる!」という達成感を与えるための工夫の重要さです。S先生は今回の取り組みで、「補助倒立からの倒立前転ができる」「壁のぼり倒立からの前転ができる」というように倒立前転の「できる!」レベルを幅広くしています。そのおかげでどの児童も「できる!」という思いを味わえるようになっています。このような工夫がこれからの体育科での個に応じた工夫になると思います。
3学期の授業研究ではマット運動やとび箱運動の器械運動が続きます。今回の成果を生かしてさらに研究を深めていきたいと考えています。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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