11月21日に今年度第2回目の授業研究会が行われました。今回の授業は3年生の「シュートボール」です。バスケットボール型の運動は3年生の児童にとってははじめてなので、この運動の楽しさを十分に味わわせながら同時に楽しく取り組めるような授業を実践していました。
授業者のK先生は今年度から鈴谷小に赴任された先生で、主に情報教育や学校放送を担当されています。コンピュータや情報機器の操作が大変得意で、体育朝会や運動会では放送担当として活躍されています。また、穏やかな語り口で児童一人一人に丁寧に接しているので児童たちから大変慕われています。今回3年生の代表として積極的に体育授業実践をしてくださいました。
授業でははじめに体力を高め、同時にボールの操作にも慣れる目的で「パワーアップタイム」と名付けられた活動が行われました。チームの仲間とボールをパスしながらのリレーです。パスをしながら進んだ先には違うチームの友達が待っており、その子とじゃんけんをして勝ったら帰りは走ってもどり、負ければもう一度パスを回しながら帰ります。どのチームが速くパスを回し終わるかを競います。このパス練習ではリレーという要素を入れることで児童の意欲化を図っています。また、リレーの中にじゃんけんを取り入れることにより、最後までどのチームが勝つかわからなくなり、運動の面白さを倍増させています。
次に、チームごとにシュート練習です。円形のゴールラインの中につくられたゴールを目指して何回もシュートをします。実際のシュートボールのゲームでは出来るだけ多くの児童にシュートを決めさせてあげたいという教師の願いがあります。この繰り返しのシュート練習を行うことによりシュートの感覚がつかめ、ゲームに生かすことができていました。
「パワーアップタイム」での基本練習が終わった後はいよいよゲームです。チームごとに円陣を組んでファイトコールを行い、ゲームがスタートしました。ゲームではパスをすることと、パスをもらうことを重要視しているためにドリブルやボールを持って歩くことを禁止しています。そのため児童はボールをパスしてもらうために積極的に動いていました。また、コートの外には「ウイングマン」という役割の児童がいて、ウイングマンの児童にパスをするとその児童は自由に動き、味方に効果的なパスをすることができます。ウイングマンを上手に生かして素晴らしいパス回しができていました。このようなゲームの工夫の中で児童は伸び伸びとプレーをすることができました。
今回の授業で学んだことは、基本的なボール扱いの技能を習得させるためには、繰り返し練習をすることが大切で、そのためにはリレー形式にするなどのゲーム化をすることが有効であるということです。これは、他のボール運動でも有効であると思います。特に、ボール運動に苦手意識を持っている児童にはたくさんボールに触る時間を確保してあげなければなりません。そのためには楽しく取り組めるような仕組みを作る必要があると感じました。
また、児童の運動量を確保するために、ゲーム中に全員がプレーしているような仕組みを作ることです。今回授業ではウイングマンを作ることでコート内の人数を増やすことなく、全員でゲームを楽しむことができていました。今後もさらに研修を重ねていきたいと思います。
次回は6年生が「マット運動」に取り組みます。得意不得意の差が大きいマット運動でどのような授業が展開されるか今から楽しみです。
授業者のK先生は今年度から鈴谷小に赴任された先生で、主に情報教育や学校放送を担当されています。コンピュータや情報機器の操作が大変得意で、体育朝会や運動会では放送担当として活躍されています。また、穏やかな語り口で児童一人一人に丁寧に接しているので児童たちから大変慕われています。今回3年生の代表として積極的に体育授業実践をしてくださいました。
授業でははじめに体力を高め、同時にボールの操作にも慣れる目的で「パワーアップタイム」と名付けられた活動が行われました。チームの仲間とボールをパスしながらのリレーです。パスをしながら進んだ先には違うチームの友達が待っており、その子とじゃんけんをして勝ったら帰りは走ってもどり、負ければもう一度パスを回しながら帰ります。どのチームが速くパスを回し終わるかを競います。このパス練習ではリレーという要素を入れることで児童の意欲化を図っています。また、リレーの中にじゃんけんを取り入れることにより、最後までどのチームが勝つかわからなくなり、運動の面白さを倍増させています。
次に、チームごとにシュート練習です。円形のゴールラインの中につくられたゴールを目指して何回もシュートをします。実際のシュートボールのゲームでは出来るだけ多くの児童にシュートを決めさせてあげたいという教師の願いがあります。この繰り返しのシュート練習を行うことによりシュートの感覚がつかめ、ゲームに生かすことができていました。
「パワーアップタイム」での基本練習が終わった後はいよいよゲームです。チームごとに円陣を組んでファイトコールを行い、ゲームがスタートしました。ゲームではパスをすることと、パスをもらうことを重要視しているためにドリブルやボールを持って歩くことを禁止しています。そのため児童はボールをパスしてもらうために積極的に動いていました。また、コートの外には「ウイングマン」という役割の児童がいて、ウイングマンの児童にパスをするとその児童は自由に動き、味方に効果的なパスをすることができます。ウイングマンを上手に生かして素晴らしいパス回しができていました。このようなゲームの工夫の中で児童は伸び伸びとプレーをすることができました。
今回の授業で学んだことは、基本的なボール扱いの技能を習得させるためには、繰り返し練習をすることが大切で、そのためにはリレー形式にするなどのゲーム化をすることが有効であるということです。これは、他のボール運動でも有効であると思います。特に、ボール運動に苦手意識を持っている児童にはたくさんボールに触る時間を確保してあげなければなりません。そのためには楽しく取り組めるような仕組みを作る必要があると感じました。
また、児童の運動量を確保するために、ゲーム中に全員がプレーしているような仕組みを作ることです。今回授業ではウイングマンを作ることでコート内の人数を増やすことなく、全員でゲームを楽しむことができていました。今後もさらに研修を重ねていきたいと思います。
次回は6年生が「マット運動」に取り組みます。得意不得意の差が大きいマット運動でどのような授業が展開されるか今から楽しみです。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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