2008.09.29
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組体操で大切にしたいこと!

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 2学期に入り学校では運動会モードに突入しました。毎時間各学年の種目練習をしている姿が見られ、休み時間になると応援団の元気な声が聞こえてきます。今学期の最大のイベントはなんといっても運動会です。運動会に向けて全校でがんばっていきたいと思います。今から当日が楽しみです。

 今回の運動会では5・6年生で『組体操』に取り組むことになりました。本校では数年前まで、けがのおそれがあることなどを理由に組体操を中止していた時期がありました。しかし、なんといっても組体操は運動会の花形です。そして、クラス・学年を結束させるにはもってこいの種目です。そこで、子どもたちのがんばりを信じて数年前から復活させることができました。さらに今年度は5・6年の2学年で行うことができます。現在、がんばって練習をしているところです。

 私は組体操を通じて子どもたちにいろんなことを学んでほしいと考えています。それはまず、「自分の力を出し切ることを学んでほしい」ということです。練習が始まった頃、少し難しい技を提示すると、子どもたちからは「ムリ!」「できないよ!」という声が多く聞かれました。これまでも組体操の指導をしていて同じようなことが毎回のようにありました。
しかし、練習を繰り返す間にほとんどの子どもが技をマスターすることができます。また、どうしてもできなかった子も本番で技に成功する例を何回も見てきました。きっと子どもたちは自分の力を過小評価してしまっていて、力を出し切れていなかったのだというのが私のこれまでの経験で学んだことでした。そこで、子ども達には組体操を通じて自分の力を出し切り、「やればできる!」という思いをもってもらいたいと考えています。

 それから、「友達とともに作り上げる喜びを学んでほしい」ということもあります。何をやるにしても1人の力ではできません。人と人とが協力し合うことで大きな事を成し遂げることができると思います。組体操ではまず1人技そして2人技・・・5人技、そして全員で決める技と、どんどん人数が増えてきます。力が合わさると大きな技も完成させることができるということを子ども達に感じてもらいたいと思います。

 練習期間もあと2週間になりました。素晴らしい演技を保護者の方や地域の方々に披露できるように子ども達と共にがんばっていきたいと考えています。

 ※写真は5年生の練習の様子です。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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