2008.09.01
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夏休みの研修(2)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 8月6日から5日間、さいたま市にあるホテルで企業研修を行いました。この企業研修はさいたま市教委の10年経験者研修一環として行われ、様々な企業へ教員が派遣されます。私は5年前にこのホテルの支配人様の講演でホテル経営に関することや接客マナーについてお話をいただき、たいへん感動したため、10年研修ではぜひこのホテルで研修したいと希望していました。

 ホテルでの最初の研修は「ベルボーイ」体験です。ベルボーイは、お客様への案内を中心に、車の誘導やドアの開け閉めなど様々な業務を行います。体験させていただいて学んだことは、ベルのみなさんの【気づき力】の高さです。行きたい場所が分からなくて迷っているお客様にはすぐに声をかけ案内をしたり、車がホテルに着くと素早く表に出てドアを開けたりと、初めての経験である私には全くついて行けませんでした。
 また、チェックインを待っているお客様にさりげなく声をかけたり、車いすでいらっしゃるお客様に「何かお手伝いはありますか?」と声をかける姿に、【心配り】のすばらしさと大切さを学ばせていただきました。

 後半の研修は「客室清掃」です。お客様がチェックアウトされた時間から、チェックイン時間の2時までの間にお部屋の清掃やベッドメイクを仕上げていかなければならず、最初に予想していた以上にたいへんな仕事でした。ここで学んだことは社員の方々の【プロ意識】です。お客様に快適に過ごしていただくために、清掃の仕方や備品の置き方などにこだわって仕事をされていました。私もベッドメイクや清掃をさせていただいたのですが、時間ばかりかかってしまい、仕上がりもあまりよくありませんでした。毎回、社員の方に助けていただきました。

 今回の5日間のホテル業務体験で様々なことを学びました。お客様の様子を注意深く見る姿勢は、教師が子どもの表情や動作を注意深く見ることにも似ています。授業中にもっと子どもたちの様子を注意深く見て行く必要があると感じました。
 また、ホテルのみなさんのプロ意識の高さは我々教員が最も見習わなくてはならないと思いました。お客様に最高のおもてなしをするためには、常に自分を磨かなければなりません。夏休み前の校内研修会で現在本校が取り組んでいる体育科の指導について話し合っていたところ、教員の中から「自分たちの中には体育の専門家が一人もいないからね」という発言が出ました。とても残念に思っていたのですが、ホテルの研修を終えた後には『私たちは教えるプロである。』と自信を持って言う必要があると思いました。

 ホテルでの研修はたいへん有意義なものでした。今回お世話になったPホテルの皆様に感謝したいと思います。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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