2008.08.18
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夏休みの研修(1)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

 今回から3回に分けて、夏休み中の研修について書きたいと思います。教員にとって夏休みは様々な研修ができるよい機会です。2学期からの指導に生かしていけるようにがんばりたいと思います。

 まず今回は、7月31日・8月1日と高知県で行われたNIE(教育に新聞を)全国大会・高知大会の報告です。NIEとは、教育の様々な場面で新聞を活用していく活動で、学校と各新聞社が協力していろんな取り組みを行っています。今年度も日本新聞教育文化財団の指定を受けて約500校の小中高で実践が行われています。

 本校も実践校の1つとして様々な取り組みを行っています。具体的には日常的に新聞(活字)に親しむために、新聞記事をスクラップしたり、新聞記事を題材にしてスピーチを行ったりしています。また、社会科の漁業の学習で、燃料高騰によって漁がストップしてしまった記事を利用して学習を行ったり、道徳の時間には、中国四川省の大地震の記事を利用して、命の尊さを学ぶ活動を行ってきました。

 新聞は、活字離れが叫ばれている今の子どもたちに対して、身近な環境に活字を提供できることと、授業の中でタイムリーな話題を子どもに提供できるという利点があると考えています。また、活用に幅があり、教員が教材として工夫できる度合いが大きいことも魅力の1つであるといえます。全国で様々な授業実践が行われており、日本新聞教育文化財団のホームページに実践例が掲載されています。

 今回の全国大会では先進的な取り組みを行っているたくさんの学校の実践発表を聞くことができました。また、高知の小学校の授業を実際に参観し、新聞を使った授業のありようについて考えを深めることができました。参観した授業では「夢や希望を感じる記事を探してみんなに知らせよう」というものでした。子どもたちが一生懸命に新聞をめくり、「夢」のある記事を探して、友達に楽しそうに発表していたのが印象的でした。選んだ記事の中には「イチロー選手が300本安打を達成したもの」や「アンパンマンの放送が20周年を迎えたもの」などがあり、楽しくスピーチを聞かせてもらうことができました。特におもしろかったのは子どもたちが選んだ記事のどこに「夢」や「希望」を感じたかということを話してくれたことです。新聞を読み続けていることで記事を読む力だけでなく、「考えをもつ力」もついてきているのだと感じました。私にとっても素晴らしい経験になりました。
 
 また、全体会のシンポジウムでは、文部科学省の調査官から、新指導要領の改訂で「言語活動」が重視されており、そのためには新聞が大きな役割を果たすというお話をうかがうことができました。

 今回の研修で学んだことを生かして、さらに新聞を活用して効果的な指導をしていきたいと考えています。
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菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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