5月23日に中央区バスケットボール大会が開催されました。さいたま市中央区内にある8校の小学校5年生が北ブロックと南ブロックに分かれ、優勝めざして対抗戦を行いました。会場は国体でも使用されたさいたま市記念総合体育館です。一流の会場で他の学校と対抗戦を行うといういつもとは違った雰囲気に子どもたちは興奮気味でした。
中央区のバスケット大会は5年生児童全員が大会に参加することができます。「各学校の選抜チームにした方がよいのではないか」「トーナメント戦などをしてきちんと勝負を決めた方がよい」というような意見もたくさんあります。しかし、私自身は“全員の”児童に参加させることができることに大きな価値があると考えています。これから中学校高校と進学し、運動部に入ってスポーツに取り組む子はこれからもたくさんチャンスがありますが、そうでない子はこの時期のチャンスを逃すと、今回のように素晴らしい会場で試合をする機会に巡り会えないかもしれないからです。そして、なによりも小学校体育はあくまでも生涯スポーツに取り組めるようにするため、全員の子どもに豊かな運動体験をさせることがきわめて重要であると考えるからです。
この1ヶ月間バスケット大会に向けて毎日練習をしてきました。毎休み時間のシュート練習や授業でのゲーム、そして放課後に自由参加で行われた練習・・・と休む暇もなくバスケットに取り組んできました。たくさん練習をする中で、子どもたちはチーム全員が助け合わないとよいゲームができないこと、そして一人ひとりが自分の役割をきちんと果たさなければゲームに勝てないことを知りました。
大会では本校は3クラスで1勝3敗2分けという結果でした。我が菊池学級は2連敗でした。残念ながら優勝をすることはできませんでした。リーダーとしてがんばってきた子は人一倍がんばってきただけにとてもくやしそうでしたし、私自身やるからには勝たせてあげたいと思っていたのでその点では悔いが残りました。しかし、試合前に子どもたちと円陣を組んで大きな声でファイトコールを行ったときには学級全体が1つになっていると感じることができ、大きな感動を覚えました。きっと子どもたちも同じだったに違いありません。
今回の素晴らしい思い出をいつまでも大切にしてほしいと思います。そしてこれからも仲間を大切にしながら、運動に楽しく取り組んでいってもらいたいと考えています。
中央区のバスケット大会は5年生児童全員が大会に参加することができます。「各学校の選抜チームにした方がよいのではないか」「トーナメント戦などをしてきちんと勝負を決めた方がよい」というような意見もたくさんあります。しかし、私自身は“全員の”児童に参加させることができることに大きな価値があると考えています。これから中学校高校と進学し、運動部に入ってスポーツに取り組む子はこれからもたくさんチャンスがありますが、そうでない子はこの時期のチャンスを逃すと、今回のように素晴らしい会場で試合をする機会に巡り会えないかもしれないからです。そして、なによりも小学校体育はあくまでも生涯スポーツに取り組めるようにするため、全員の子どもに豊かな運動体験をさせることがきわめて重要であると考えるからです。
この1ヶ月間バスケット大会に向けて毎日練習をしてきました。毎休み時間のシュート練習や授業でのゲーム、そして放課後に自由参加で行われた練習・・・と休む暇もなくバスケットに取り組んできました。たくさん練習をする中で、子どもたちはチーム全員が助け合わないとよいゲームができないこと、そして一人ひとりが自分の役割をきちんと果たさなければゲームに勝てないことを知りました。
大会では本校は3クラスで1勝3敗2分けという結果でした。我が菊池学級は2連敗でした。残念ながら優勝をすることはできませんでした。リーダーとしてがんばってきた子は人一倍がんばってきただけにとてもくやしそうでしたし、私自身やるからには勝たせてあげたいと思っていたのでその点では悔いが残りました。しかし、試合前に子どもたちと円陣を組んで大きな声でファイトコールを行ったときには学級全体が1つになっていると感じることができ、大きな感動を覚えました。きっと子どもたちも同じだったに違いありません。
今回の素晴らしい思い出をいつまでも大切にしてほしいと思います。そしてこれからも仲間を大切にしながら、運動に楽しく取り組んでいってもらいたいと考えています。




菊池 健一(きくち けんいち)
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。
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