2024.07.19
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教育の現場でAIと共に効率よく仕事を

AIの技術は教師の仕事を効率化し、より質の高い教育を提供するための強力なツールとなり得ます。
教師の仕事にAIの技術をどう活用できるか、すぐできる私の実践とともに紹介します。

東京都品川区立学校 平野 正隆

AIを制する者は仕事を制す

「49%の仕事がAIに取って代わられる可能性がある」という話を聞いたことがありませんか。逆を返せば、51%の仕事はAIと共に効率化される仕事と言えます。

人とコミュニケーションを通じて指導や助言をする仕事は、消えない職業だと言われています。つまり、教師のような、人に愛情を持って関わる必要がある仕事は、AI技術が発展してもなくなりません。

つまり、教育の現場でもAIを活用し、仕事を効率化させるとともに、質を高めていく必要があります。AIを制する者は仕事を制す!! では、AI技術をどのように活用できるか、その可能性と、明日からでもできる私の実践を紹介します。

教育現場におけるAI技術の可能性

AIの技術は教師の仕事に多くの方法で活用することができます。

①個別の学習ニーズへの対応

AIを使用して個々の進捗や学習スタイルを分析し、個別最適な学習計画を立てることができます。これにより、生徒一人ひとりのニーズに合わせた教育を提供することができます。

②学習の自動評価

AIを使って生徒のテストや課題を自動的に評価することができます。これにより、教師は評価作業にかける時間を節約し、個々の進捗をより迅速に把握することができます。

③学習支援ツールの開発

AIを活用して学習支援ツールを開発することができます。例えば、AIチャットボットを使って生徒の質問に答えたり、学習コンテンツを提供したりすることができます。

④教育データの分析

AIを使用して教育データを分析することで、学習のトレンドや生徒の傾向を把握することができます。これにより、教師は教育プログラムの改善や生徒へのより適切なサポートの提供に役立てることができます。

明日からでもできるAI活用実践

スマホのアプリにも、無料から有料まで数多くのチャットGPTがあります。それを活用した実践を紹介します。

①生徒の良さを見出したいとき

生徒指導で悩んでいるときや所見作成に困っているときに、AIに聞いてみて。それがヒントになって、良い方向に事が進むことも。

依頼:喧嘩ばかりする子の良いところを教えて

AI回答:喧嘩ばかりする子にも良いところはあります。以下にいくつかの可能性を挙げてみます。1. 意欲的な性格: 喧嘩ばかりする子は、自分の意見や信念に固執する傾向があります。彼らの情熱と意欲を利用して、彼らが興味を持つことに取り組むことができます。(以下、省略)

②同僚に文書作成等の依頼する文を考えたいとき

文書作成等の依頼を丁寧にしたいとき、文の下書きをしてくれます。それをもとに、自分の言葉をのせて完成させます。

依頼:勤めている学校で、職員に教育課程届の作成依頼をする文面を作って。

AI回答:お世話になっております。〇〇校教育課程届の作成について、ご協力をお願いいたします。現在、教育課程届の作成が予定されており、そのためには職員の方々のご協力が必要となっております。教育課程届は、我々が授業や学習活動の計画を明確化し、教育の質を向上させるための大切な資料となります。具体的な作業内容は以下の通りです。(以下、省略)

③データの分析をしたいとき

音声認識で、数値と算出してほしい代表値を言えば、一瞬で出してくれます。計算機や表計算ソフトに入力するよりも簡単で、とても早いです。

依頼:52、43、44、63、60、49、50、63、50、38、49、61、62、63、50、63、48、65、70。平均値、中央値、最大値、最小値、中央値、標準偏差を教えて。

AI回答:平均値:56.526、中央値:50、最大値:70、最小値:38、中央値:50、標準偏差:8.995

終わりに

これらは一部の例ですが、AIの技術は教師の仕事を効率化し、より質の高い教育を提供するための強力なツールとなり得ます。
ただし、AIは教師の補完的な役割を果たすものであり、教師自身の経験や判断力は重要な要素として残ります。

平野 正隆(ひらの まさたか)

東京都品川区立学校


研究会での実践報告や校内での若手教員育成などの経験を通して、自分の経験や実践が広く皆様のお役に立てるのではないかと考えております。大人・子どもに関わらず、「明日から頑張れそうです」「明日が来るのが楽しみです」と言ってもらえるのが私の喜びです。

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