2023.05.17
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新刊『学びを変えるラーニングアナリティクス』

注目度が急上昇する教育データの利活用とラーニングアナリティクス(学習分析)をわかりやすく解説した本です。個別最適な教育を実現するラーニングアナリティクスの基本から最新研究、実践事例、ツールの導入法まで網羅されています。

デジタル技術やAIが実現する超スマート社会では、AIにはできない人間らしい発想や表現力によってイノベーションを起こす人材が求められています。そのためには学校教育もこれまでの一斉授業から脱却し、一人ひとりの素質・能力を伸ばす個別最適な学びを実現する必要があります。

そのカギとなるのが、「ラーニングアナリティクス」(学習分析)とそこから得られたエビデンスに基づく教育です。

緒方先生より

ギガスクール構想やコロナ禍の影響で、学生一人一台の情報端末の時代が到来しました。この端末を使って授業や学習を行うことで、自然と学習ログデータが蓄積されます。

これまでは、このようなデータは活用されてきませんでしたが、ラーニングアナリティクスでは、このデータを積極的に活用して、教え方や学び方に変革をもたらします。

本書では、ラーニングアナリティクスによって学びがどのように変わったかを中心に様々な最新の研究成果や各学校へのシステム導入事例を取り上げ、具体的にわかりやすく解説します。

【プロフィール】

緒方 広明(おがた ひろあき)
京都大学 学術情報メディアセンター 教授

1998年徳島大学にて博士号(工学)取得。その後、徳島大学工学部知能情報工学科准教授、米国コロラド大学ボルダー校生涯学習デザイン研究所客員研究員、九州大学ラーニングアナリティクスセンター長、同大学主幹教授などを歴任し、2017年4月から現職。エビデンス駆動型教育研究協議会 代表理事。日本学術会議「教育データ利活用分科会」幹事。文部科学省「教育データの利活用に関する有識者会議」委員。

江口編集長より

教育データの利活用に向けてラーニングアナリティクスへの関心が高まる一方、国内ではこれに関する解説書はありませんでした。本書は、ラーニングアナリティクス研究の第一人者である京都大学 緒方広明教授が、最新の研究について解説した書籍です。

研究成果だけでなく、広く教育関係者のみなさんに読んでいただけるよう、「今なぜラーニングアナリティクスが必要なのか」「ラーニングアナリティクスで何が分かるのか」といった基本から解説しています。

緒方研究室が開発し、既に多くの大学・高等学校などで導入や実証が進む「LEAF」と「BookRoll」を中心に、分析ツールの導入方法や実践事例も紹介しました。ICTの活用によって授業と学習を変えたいと考えている全ての方に読んでいただけることを願っています。

【プロフィール】

江口 悦弘(えぐち えつひろ)
日経BP 日経パソコン編集長・教育とICT Online編集長

1990年に中央大学法学部を卒業し、日経BP に入社。日経パソコン記者、日経WinPC 編集長などを経て2020年から現職。

序章 エビデンスに基づく確かな教育を求めて、第1章 個別最適な学びに必要なラーニングアナリティクス、第2章 ラーニングアナリティクス研究の最前線、第3章 授業と学びはどう変わったか、第4章 授業でBookRollを使ってみよう、終章 教育データ利用の社会原則 全ては学習者のために

新刊『学びを変えるラーニングアナリティクス』

著 : 緒方 広明、江口 悦弘
発行:日経BP
価格:2200円(10%税込)
仕様:A5判/200ページ

文・画像提供:日経BP

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