子どもが絶対夢中になる!GEMSの体験型学習 ワークショップ体験記
よーいドン!で、ダンゴムシレーススタート! 体験を重視したGEMSの学習プログラムに、大人たちも我を忘れて夢中のようす。去る5月17、18日に御殿場の国立青年の家で、教員や野外学習のリーダーなどを対象として開催された、GEMSのワークショップのようすを取材した。
ジャパンGEMS代表の古川和さん
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去る5月17、18日に、教員や野外学習のリーダーなどを対象とした、GEMSのワークショップが開催された。会場となった御殿場の国立青年の家には、科学館に勤務する方、エコツアーの企画会社を経営する方など20名あまり、遠くは沖縄からも参加者が集まった。 GEMSとはGreat Explorations in Math and Scienceの略。カリフォルニア州立大学バークレー校ローレンスホール科学研究所で20年近く研究されている、幼稚園児から高校生までを対象とした科学と数学のカリキュラムの一つ。現在70あまりのプログラムがあり、詳細な教師用の指導書が出版されているが、ジャパンGEMSセンター(東京都世田谷区成城/事務局長 古川和)が、そのうちのいくつかを翻訳し、日本での普及に務めている。 さて、実際のプログラムの内容はどんなものなのだろうか、今回のワークショップで体験したものの一部を紹介しよう。 ■ウーブレック たとえば、授業はこんな語りから始まる。 「あなたたちは、宇宙研究所で働く科学者たちです。ある日、宇宙から採集した謎の物体の調査の依頼が来ました」
■土と生き物のすみか 「今から外に出て、ミミズ、ダンゴムシ、その他、土の中に住んでいるもの、外に落ちているものを拾ってくること!」
■犯罪化学調査室
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「カエルの算数」。じゃんけんで勝った人がカエルを1個か2個GET。最後の1個を取ると負け。何回か繰り返すうちに何か法則があるのでは?と気づく。 |
■日本での普及 上記は、理科の実験の例だが、算数のプログラムもある。「カエルの算数」「十中八九」などネーミングも面白い。こんなプログラムなら、子ども達は、「今日は何をやるのかな」とわくわくしながら授業に臨むことだろう。 アメリカでは、授業の年間カリキュラムの中にGEMSのプログラムを組み込む学校も増えているというが、日本での普及はまだまだこれから。ゆとり教育で授業時数は削減され、理科の授業でも実験の時間がかなり削られている今、GEMSのような体験重視のプログラムはますます価値が高まるだろう。ぜひ多くの人が参加して、そのよさを伝えていって欲しい。 (取材・構成:学びの場.com)
★ジャパンGEMSセンター http://www.jeef.or.jp/GEMS/gems.html |
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