新刊『メンターとしての経験―若手教師支援という営みの複雑さ―』

若手教師が急増するなか、若手教師の多様性を踏まえ、その成長を支える「メンター」のスキルアップも求められていますが、決して経験年数だけで自然に担える役割ではありません。従来あまり注目されてこなかった「支援者側の経験」に焦点を当てて、若手教師支援の最前線に立つメンターたちの語りを丹念に拾い上げ、その難しさ、葛藤、工夫、そして支援を通じて得られる気づきを、質的データに基づいて丁寧に描き出した新刊です。
若手教師支援に携わるすべての人に、新たな視点と実践のヒントを提供する一冊
時事通信社 編集委員 坂本建一郎氏より
教員需給は自治体ごとに傾向は異なりますが、戦後の進学率向上や団塊ジュニアの進学に伴う小中高等の増設などの要因で、35年から40年ほどの周期があり(山崎博敏先生〔兵庫大学教授、広島大学名誉教授〕の一連の研究に詳しい)、大量退職・大量採用時代となって久しいことはよく知られている通りです。
自治体によっては、90年代の「教員採用氷河期」をへて、ベテラン層と若年層が多いという「ふたこぶらくだ」状態になり、中間層が薄くなった結果、円滑な学校運営、学校文化や教師文化の継承がうまくいかないことが顕在化してきました。横浜市などのように、意図的に「メンター制度」を導入する学校設置者も増えてはきていますが、まだ十分ではありません。
本書は、学校現場における教員の「メンタリング(mentoring)」についての包括的かつ専門的知見からの書籍であり、教育委員会関係者(特に、教育長や指導主事)、学校管理職や若手の面倒をみる中堅層の教員にとって有益な知見を多々含むものとなっていると思われます。読書会などにもおススメです。
目次
まえがき
序 章
第1章 若手教師支援をめぐる現状と課題
第2章 メンタリングに関する研究動向
第3章 若手教師支援においてメンターが果たす役割
第4章 メンターとしての経験に関する探索的検討
第5章 メンターとしての経験に関する事例研究
第6章 メンターを支援する教育行政の役割
終 章
引用・参考文献
初出一覧
あとがき
索 引
新刊『メンターとしての経験―若手教師支援という営みの複雑さ―』
著 :島田 希
発行:学文社
定価:2,970円(本体2,700円+税)
仕様:A5・184ページ
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文・画像提供:学文社
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