2023.09.13
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新刊『救え!!トイレの若手さんー若手教師を支えるミドルリーダーの接し方』

働き方改革、教員のなり手不足、教員の休職や退職など、学校現場ではむずかしい課題が山積しています。このような状況のなかでも特に重要視したいのが若手教員の育成です。どの教員にとっても多忙な今日、なかなか若手教員の育成にまで手が回らないかもしれません。しかし、上手に成長を促すことができれば、ミドルリーダー自身の職能成長につながります。

本書においては、とてもネガティブなマインドをもった架空の若手さんに登場してもらい、その対応を通じて、どのようにすれば若手教員を支え、職能成長を促していけるか、その考え方と方法を紹介します。

教員一人ひとりが輝く「誰一人取り残さない」ハッピーな学校現場に

前川先生より

この本に込めた願いは1つだけです。
「たった一人だけでもいいから、この本をきっかけに、今現場でネガティブになって苦しんでいる若手教員が救い出されてほしい」

 学校現場での慢性的な教員不足、若手教員の休職や退職の増加、深刻な局面に差し掛かっている全国の学校現場を「誰一人取り残さない」ハッピーなものにしたくて、この本を書きました。実際に、公立中学校で見聞きした実体験をもとに書いた一冊です。

人が困っている姿を見るのはつらいものです。人はみんな、一人ひとりに魅力があって輝く力をもっているはずなのに、ネガティブになってその人らしさが失われ、本来の能力が発揮できなくなっている姿を見ると、心がとても苦しくなります。

この本の「若手さん」の困り事や悩みが、どれだけ共感してもらえるかは分かりません。もしかしたら「ひ弱すぎてまったく共感できないよ」とか「だったら転職したらいいじゃない」と思う方もいるかもしれません。

しかし、私は頑張りたいと思っている「若手さん」を応援したいと思っています。若手さ んがどんなことを考えて、どんなことにつまずいているのか、その感覚が少しでも伝わって、学校現場が「誰一人取り残さない」ハッピーなものになったら嬉しいです。

目次

プロローグ―いよいよ教壇に立つ日がやってきた

■PART 1■大いに張り切るも壁にぶつかる1年目の「若手さん」
・恐怖の学級担任 初任なのに担任なんて!
・驚異の仕事量、仕事が終わらない
・本当はもっと子どもと関わりたいのに
・授業がうまくいかない
・相談していいことなのかわからない わからないことがわからない
・初任研、行くのがツラい
・子どもから反抗される
・生活指導、どうすればいいの?
・保護者から私宛のお手紙が来た!
・どうやったら職員室の雰囲気に馴染めるんだろう
・先輩からの頼み事にNOといえない
・早く帰るのも、休むのもまた恐怖

■PART 2■ちょっと慣れてきたからこそ悩む2〜3年目の「若手さん」
・「2 年目だから」という呪縛
・とうとう後輩ができてしまった
・こんな私でも成長できるのかな
・どうしても周りの先生からの評価が気になってしまう
・ICT活用ってどうすればいいんだろう
・授業とか、本当に今のままでいいのかな
・研究授業ではカッコいいところを見せないとダメ?
・あれ? これってもしかして私の学級、崩壊してる?
・仕事の連携がうまくいかない
・先々に希望がもてない!

■PART 3■自立し始め、隣の芝が青く見える4〜5年目の「若手さん」
・先輩や同僚にイラっとしてしまう
・隣の教室の楽しそうな声が気になって仕方がない
・みんなをまとめる仕事を任されてしまった!
・仕事を誰かに振るって、どうやればいいの?
・本当にちゃんとできていたのか、心配になってしまう
・管理職が自分のことを認めてくれない
・後輩のほうが仕事ができる
・子どもたちから自分がどう思われているか不安だ
・おばあちゃんが危篤だって知らせがきた
・私はこの先、教師としてどうなりたいのだろう
・異動先の学校でもやっていけるのかな

エピローグ

新刊『救え!!トイレの若手さんー若手教師を支えるミドルリーダーの接し方』

著 :前川 智美
発行:東洋館出版社
定価:2,486円(税込)
仕様:四六判 232頁

文・画像提供:東洋館出版社

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