2025.11.10
新刊『教科書を網羅しない授業をつくる』

2030年実施の学習指導要領に向けて、中教審「論点整理」で「本時主義」「教科書の網羅主義」からの脱却!が示されました。宗實先生が、教師の負担を軽減し、豊かな授業を実現する教科書の使いこなし方を紹介します。
「教科書を終わらせる」から、「教科書で学びをひらく」へ
「改訂を待たずに」はじめよう
「論点整理」で提起されている「教科書を教える授業から教科書で教える授業へ」は、いわば古くて新しい課題。
この課題のむずかしさの一つに挙げられるのが、多くの教師は「授業において教科書をどう使えばよいか」を教わってこなかったことです。そこで本書では、「教科書を(すべて網羅することなく)使いこなせるようになるための考え方と具体的な方法」を紹介します。
- 教科書の網羅主義を乗り越えるための壁は何かがわかる
私たち教師は「教科書は必要に応じて活用すればよいもののはずだ」ということを薄々感じながら、実際の授業ではなぜ「最初から最後まで順番どおりにやらなければならない」と考えざるを得ないのか、日本の学校教育の特徴や構造といった視点から論じます。 - そもそも教科書とは何かがわかる
教師であれば誰しもが慣れ親しんでいる教科書ですが、「そもそも教科書とは何か」について熟知している方はそう多くないと思います。「教科書の使いこなし方」を身につけるうえでも知っておきたい事柄をテーマごとに解説します。 - 教科書活用の原則と技術がわかる
教科書どのように活用すれば、網羅することなく子どもたちの資質・能力を育む授業を行っていけるようになるのか、[教師編]と[子ども編]に章を分けて、テーマごとに紹介します。 - 教科書で「子どもが学ぶ」ための授業づくりがわかる
教科書は、①教師が子どもたちに教えるためのツールであるとともに、②子どもが自ら学ぶためのツールです。 殊に「教科書を網羅しない授業をつくる」には、②に軸足を置いた方略を身につけることが必要です。本書では、テーマごとに具体的な方法を紹介します。
目次
序章 教科書について最初に知っておきたいこと
第1章 なぜ「教科書を全部やる」という発想が芽生えてしまうのか
第2章 そもそも教科書とは何か? どう捉えればよいか?
第3章 【教師編】教科書活用の原則と技術
第4章 【子ども編】教科書活用の原則と技術
第5章 教科書を網羅しない授業設計
第6章 教科書で「子どもが学ぶ」ための授業づくり
第7章 教師用指導書との向き合い方
第8章 【実践】子どもとともに教科書を使いこなす
著 :宗實 直樹
発行:東洋館出版社
定価:2,200円(税込)
仕様:四六判 224頁
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文・画像提供:東洋館出版社
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