新刊『インクルーシブ教育の比較社会学―日本とスコットランドの実践から』

支援会議、何らかの支援を必要とする当事者、周囲の子どもたち、教師、教育システムなどに注目し、事例の比較から日本の教育システムがよりインクルーシブになるためにはどうすればよいのか、国内外の先進的な実践現場での参与観察とインタビューから、その障壁と実現可能性を考察・検討、提言する。
その実現を机上の空論としないために
伊藤先生より
インクルーシブ教育と聞くと、障害のある子もない子も共に学ぶという教育の形を想像される方が多いのではないでしょうか。また同時に、その実現の難しさを現場で奮闘されている先生方が一番感じられているのではないでしょうか。
総論賛成、各論反対、となりがちなインクルーシブ教育をいかに実現していくことができるのか、それを日本とスコットランドの実践から紐解きました。博士論文をもとにした書籍ではありますが、各章である程度の独立性を持たせていますので、興味のある章からでも読んでいただければ幸いです。
目次
まえがき
序 章 問題の所在と調査の概要
第Ⅰ部 対象地域の背景
第1章 対象地域におけるインクルーシブ教育の制度展開と先行研究
第Ⅱ部 日本の事例
第2章 誰を包摂するのか:校内会議における要支援児童とその支援の策定プロセス
第3章 共に学ぶ支援級籍児童の学校経験:排除と包摂の相克
第4章 共に学ぶ〈支える子〉らの学校経験
第Ⅲ部 スコットランドの事例
第5章 スコットランドにおける付加的な支援のニーズの実態
第6章 スコットランドにおける差異化の実践
第7章 スコットランドにおけるインクルーシブ教育の課題:ACEsを有する子らの学校経験
終 章 日本におけるインクルーシブ教育の実現に向けて
補 章 コロナ禍におけるスコットランドの教育
新刊『インクルーシブ教育の比較社会学―日本とスコットランドの実践から』
著 :伊藤 駿
発行:ナカニシヤ出版
定価:4,620円(税込)
仕様: A5 ・ 308ページ
文・画像提供:ナカニシヤ出版
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