はじめまして。大阪の樋口万太郎(ひぐちまんたろう)と申します。
貴重な発信の機会をいただき、有り難く思っています。
教職11年目で、今年度ははじめて担任を外れ、4人の初任者を指導する初任者担当の立場になりました。
指導する立場になり、改めてみえてくることがあります。そういったことや今までの目の前の子どもたちとしてきた実践を綴っていこうと思います。よろしくお願いします。
キーワードは「タブレット端末」×「学級経営」×「教科」です。
「 」と「 」をかけあわすことで、より大きな効果を得ることができます。
(1) 「私」×「タブレット端末」
私は現在iPadとsurface proの2台のタブレットを持っています。(どちらも個人持ちです・・・。)この2台を私は次のように使いわけています。
・iPad・・・アプリや自分の考えや調べたことを表現する物を作成するとき
・surface pro・・・特定のソフトを活用のとき
ここでの特定のソフトとは
・「スクールプレゼンター(内田洋行)」
・「power point」や「EXCEL」
・「デジタル教科書」
といったものです。
タブレット端末がない(学校にもない)という方もいらっしゃると思います。でも安心してください。パソコンとデジタルカメラでできることです。電子黒板や大型テレビがなくても、プロジェクターを使い黒板に映し出したら同じことです。すべてこれまでしてきたことをタブレット端末に置き換えているのです。ただタブレット端末は自由に持ち運びできるところに便利さを感じています。教師のところだけでなく、子どもたちのところで操作できることはとても便利です。
(2)「タブレット端末」×「学級経営」~学級開き初日~
タブレット端末を使い、電子黒板に提示するだけで、子どもの視線や意識が集まります。不思議なものです。
学級開きは、新しいクラスで、新しいメンバーにこれから1年間過ごしていくための「教師の思い」や「守ってほしいルール」などを伝える場です。この日ほど、子どもたちの前向きな気持ちが教師や教室などの学校へ集中しているときはありません。
そこでタブレット端末を使い、クイズ形式で提示することで、子どもの視線や意識をより集め、「教師の思い」や「守ってほしいルール」を伝えることでより心に響かせることをねらいとしました。
(3)実際の学級びらき
windowsタブレットでは「パワーポイント」やiPadでは「key Note」を使って、作成します。以下のように質問を作りました。
<1> 先生の血液型は何型でしょうか。
<2> 先生は何歳でしょうか。
<3> 先生の誕生日はいつ? ヒントは珍しいと言われます。
<4> チョコレートは最高何個もらったことがあるでしょうか。
まずは先生の自己紹介。
ちなみに答えは、<1>はO型、<2>は32歳(高学年には18歳と170ヶ月)、<3>2月14日、<4>53個(でもそのうち49個は男子からもらったというオチをつけます。)
この自己紹介でとにかく子どもたちに手をあげさせます。(高学年になるとなかなか手があがらないというが、初日にたくさんあげさせておくことがポイントです。)このクイズを間違えてもそんなに子どもたちにダメージはありません。クラスの中に「間違えてもいいんだ」という雰囲気を作った後、伝えたいことへとうつっていきます。
<5> 先生はこんなクラスにしたい。
・間違いを恐れずに挑戦していくクラス
・みんなが楽しいと思うクラス
<5>は真面目モード。これらを言った後、
「そのために先生は3つの場面で鬼になります。みなさん、わかりますか?」
ここは超真剣モードである。ふざけた答えには、厳しく対応します。今までとは違った雰囲気を出すことで、子どもたちもより真剣にききます。
ちなみに私は下の3つを伝えます。
・ 連続して同じことを3回言ったとき鬼になる。
(例えば静かにしなさい、きりかえなさい など)
・ 自分や他人を傷つける。
・ 命に関わること。
パワーポイントで作っていたら、何かことあるごとに提示し、子どもたちと確認することもできます。

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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