2021.04.28
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<特集>学習者用デジタル教科書(vol.2) 光村図書:先生方の指導がしやすく、子どもたちがいちばん学びやすい方法を選べる

デジタル教科書によって何ができるようになるのか、先生の指導や子どもの学習の在り方はどのように変わっていくのか、vol.1では東京学芸大学附属小金井小学校の実践を紹介しました。vol.2では、光村図書にお話を伺いました。

「指導者用デジタル教科書」の発売から約15年

Q1 デジタル教科書はいつから発行されていますか。開発の歴史などを教えてください。

小学校指導者用デジタル教科書(国語)を2005年から発行しております。その後、対応する校種や科目を増やし、現在は小中学校の国語と英語をご提供しています。クラス全員が同じものを見ながら授業が展開できるので、「わかりやすい」授業に資するものとして好評いただいております。

2017年には指導者用デジタル教科書だけでなく、児童生徒が使う学習者用デジタル教科書を発行いたしました。GIGAスクール構想の進展とともに、利活用が促進されると考えております。

「学ぶって楽しい」と思えるしかけ

Q2 光村図書の学習者用デジタル教科書の特徴を教えてください。

「学ぶって楽しい」と思えるような様々なしかけがあることです。「学ぶって楽しい」と感じるためには「だれもが学びのスタートラインに立て」「自分の考えをより自分らしく表現する」ことが大切だと考えました。

国語であれば、どのようなことが文章に書いてあるのかがわかることがスタートラインに立てることにつながります。そのために、「ワンクリックで漢字にふりがなを振ることができる」「文章を音声で聞くことができ、その速度を変えることができる」「背景色を変更できる」などの機能を実装しました。

文章をどう解釈したのかなど自分の考えを表現することに対しては、多くの児童生徒が「間違えたくない」という気持ちが障害となっていることがわかっていました。デジタル教科書であれば「文章へ線を引いたり消したりするのが容易」だったり、「文章の好きな部分をドラッグするだけでカード化できる」ので、児童生徒の心理的負担をなくすことができます。

国語だけでなく英語デジタル教科書にも様々な機能やコンテンツを実装しております。ウェブサイトには体験版もありますので、ぜひ一度お試しください。

  • 漢字にふりがなを振ることができます。

  • 音声を再生することができます。

  • 背景色の変更ができます。

  • 文章をカード化することができます。

児童生徒が主体となる学習をより強力にサポート

Q3 デジタル教科書の使用によって、指導や学習の在り方はどのように変わっていきそうですか。

授業だけでなく家庭学習において児童生徒ができることの幅が広がります。その中でも児童生徒が主体となる学習をより強力にサポートできると考えています。学習者用デジタル教科書を活用されている先生からは、「やりたいと思っていた児童主体の授業が実現できた」といった声もいただいておりますので、より多くの児童生徒、先生にご使用いただき、その良さを実感していただきたいと考えています。

次回vol.3では、教育出版にお話を伺います。

文・画像:光村図書出版

※当記事のすべてのコンテンツ(文・画像等)の無断使用を禁じます。

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